珈琲人名鑑

家で楽しむコーヒーをもっと美味しく
地域密着型のコーヒー専門店

玉川屋珈琲代表取締役 岡部孝之

札幌市の中心から少し離れた住宅街にある玉川屋珈琲。創業当時は、コーヒー豆の卸と小売りのみを行っていたが、地域住民からの声もあり喫茶スペースを増設。今や地域密着型のコーヒー専門店として親しまれている。代表取締役の岡部氏が目指すのは、家で淹れるコーヒーのクオリティ向上。その想いとはいかに?

家族が営む飲食店のためにコーヒー焙煎を開始

札幌の中心から少し離れた住宅街にある玉川屋珈琲。1990年の創業以来、地域住民から愛され続けるコーヒー専門店だ。代表取締役の岡部氏は、自家焙煎を始めて約30年になるベテラン焙煎士。そんな岡部氏が玉川屋珈琲を創業したきっかけは、意外にも家族が経営していた飲食店にあるという。当時、店では大手メーカーから仕入れたコーヒーを提供していたが、味のクオリティに限度があると感じ、自身で焙煎することを決意。そこから焙煎に向き合う日々が始まった。

地域住民の声から始まった、玉川屋珈琲の喫茶事業

創業当時はコーヒー豆の卸と店頭での小売のみを行っていたが、地域のお客様からの声もあり、1997年、新たに喫茶スペースを増設。すると地域のお客様との距離が縮まり、今まで知り得なかった生の声が聞けるようになった。各家庭ではどれくらいの頻度で、どれくらいの粉を使ってコーヒーを淹れているのか、などお客様との会話は商品開発をする上で大きなヒントになっていった。また、気軽にコーヒーの相談ができる喫茶店は、お客様にとっても頼りになる存在と言えるだろう。

こうして、地域密着型のコーヒー専門店として親しまれる玉川屋珈琲。岡部氏は美味しいコーヒーを提供する上で特に大切にしている2つのことがあるという。一つ目は鮮度。焙煎した豆は、必ず1〜2日で売り切るようにしている。二つ目は、ハンドピックによる欠陥豆の排除。焙煎の前と後に2度ハンドピックを行うことでクオリティを一段と高めることができる。手間と時間は掛かるが、美味しいコーヒー豆を作るために、岡部氏が欠かさない作業だ。

“なんといっても、コーヒーは農作物
品質も量も毎年変わることを想定しています”

安定した仕入れの秘訣は複数のルートを持つこと

同社の生豆の仕入れは、商社や卸会社、同業者との共同購入など複数のルートも持つ。岡部氏が仕入れ先を一つに絞らない理由は、各社が強みとしている国や銘柄が違うため、しっかりと目利きをしてから選びたいというこだわりがあること。そして天災など、万が一の場合に備えて、安定した量が確保できる体制をつくっておきたいという2つの考えからだ。

近年、生豆の価格が高騰し、各社が値上げを行うなか、玉川屋珈琲では10年もの間、値上げを行っていない。「自分の手の届く範囲で、コーヒー豆のクオリティを最大限守っていきたい」と、厳しい状況の中でも工夫を凝らし、価格以上の品質を提供している。

直火式焙煎機で作り出す、コーヒー豆の香りと深い味わい

岡部氏が焙煎で使用しているのは、8キロのラッキーコーヒーマシンと3キロのフジローヤルの直火式焙煎機だ。2台とも直火式を使用しているのは、苦味と甘味が調和したコクのある味わいが魅力だからだという。ラッキーコーヒーマシンはサイズが大きいため量を焼きたい時、フジローヤルは細かく火加減を調整し、焙煎を緻密にコントロールしながら焼きたい時、と使い分けている。

ただムラなく焼けばいい、という事ではないのが焙煎の難しいところ。「生豆の水分を抜くことが、美味しいコーヒー豆をつくる最大のポイント」と話す岡部氏は、今や生豆の色を見て触るだけでその水分量がおおよそ分かるという。それは30年というキャリアの積み重ねによって成せる業。気候や湿度によって変化する水分量の調整は非常に難しく、どれだけテクノロジーが進化しても、職人の技術が必要不可欠だと岡部氏は語る。

家庭で美味しいコーヒーを楽しんでもらいたい

お客様が家で淹れるコーヒーのクオリティを上げること。岡部氏はそれが地域密着型である玉川屋珈琲の使命だと考えている。各家庭のコーヒーライフがさらに充実するよう、日々お客様と会話を交わし、それぞれに合った淹れ方を伝えている。「例えば、なんでもない日にお父さんが家族にコーヒーを淹れてくれるようになったら、幸せだと思うんだよね」と、楽しそうに語る岡部氏。地域に溶け込む玉川屋珈琲は、今日も日常にある小さな幸せを支えているのだ。

Product商品詳細

玉川屋珈琲タマガワヤブレンド

(100g)352円(税別)

  • 価格は取材時点のものになります

コロンビアやグアテマラの中煎りをベースにしたブレンドコーヒー。心地良い苦味とコク、まろやかさが魅力の看板商品。焙煎前と後に2度行うハンドピックにより、すっきりとしたクリーンな後味を実現。朝昼夜、日常のどんなシーンにもあい、毎日飲んでも飽きのこない味わいになっている。

ご注文はお電話で011-671-3082ご注文はお電話で011-671-3082【営業時間】月曜日~土曜日 10:00~18:00

Company会社情報

会社名 玉川屋珈琲
住所 063-0035 北海道札幌市西区西野5条2-7-5 
電話 011-671-3082
FAX 011-671-3082
営業時間 12:00〜20:00
定休日 不定休
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE