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【完全解説】コーヒー粉・豆の保存方法。保存容器から注意点まで 自宅での保存方法を工夫して、おいしさを保ちましょう

【完全解説】コーヒー粉・豆の保存方法。保存容器から注意点まで 自宅での保存方法を工夫して、おいしさを保ちましょう

自宅で本格的な味わいを楽しめるコーヒーは、鮮度が大切な飲み物です。お気に入りのコーヒーを買った後、自宅での保存方法にお悩みの方が多いのではないでしょうか?今回は挽きたての香りや味わいを保つための注意点や、おすすめの保存容器をご紹介していきます。

1.コーヒー粉や豆の保存方法

コーヒー粉や豆の保存方法

お店で買ったコーヒー粉やコーヒー豆。煎りたての芳ばしい香りやふくよかな味わいをそのままに、おいしく保存したいですよね。おすすめの保存方法をご紹介します。

1-1.【Point1】温度 基本は常温保存。1週間で飲みきれない場合は冷凍保存

まずは温度。保存期間が短ければその間の温度による劣化の影響は少なくなりますので、1週間程度であれば直射日光の当たらない常温の環境での保存でも問題ありません。1週間で飲みきれないくらいの量がある場合は未開封の状態であれば冷凍保存が望ましいです。ただし冷凍庫から出してすぐに開封するとコーヒーが湿度を吸いやすいため注意が必要です。

1-2.【Point2】容器 密閉できる保存容器がベスト

次は容器です。コーヒーは太陽光や蛍光灯に含まれる紫外線に晒されたりすることで劣化してしまいます。また、コーヒーは乾燥しているので水分を吸いやすいので、湿気も味や香りに影響してしまいます。こういった特性を踏まえて、保存容器はどんなものが向いているのか見ていきましょう。

1-2-1.冷凍保存にピッタリなジッパー付き保存袋

冷凍庫での保存にはジッパー付き保存袋などの密閉できるビニールバッグがピッタリです。ビニールバッグは透明なので紫外線を防ぐことはできませんが、冷凍庫に入れている間は光に触れないので大丈夫です。香りが出ていかないよう、できる限り空気を抜いて保存しましょう。バッグ内を真空状態に近づけられる密閉グッズを使うのもいいですね。

1-2-2.湿気や直射日光を防げる「アルミバッグ」

コーヒー豆店でもよく見かける、アルミコーティングされたジップ付きの袋も保存に向いています。アルミ層が紫外線を防いでくれる上、ジップによって密閉できて。買ったまま保存することもできるので手軽ですが、詰め替えしたり再利用することはやめましょう。

1-2-3.密封性が高く、使いやすい保存ビン

ガラスの保存ビンは見栄えがよくキッチンをおしゃれに見せてくれる上、残量が分かりやすく使い勝手がよいのが嬉しいですよね。また、蓋のパッキンによって密閉状態を確保できるのも長所です。ただし、空気を抜くことができない、遮光性がないといった欠点もありますので、長期保存ではなく当面飲む分を入れておく用途とするのがよいでしょう。 なお、新しいコーヒーを入れる時にはキレイに洗浄して乾燥させてからにしましょう。

1-3.【Point3】場所 直射日光が当たらない、涼しく乾燥した場所がベスト

Point2でもお伝えしたとおり、コーヒー粉やコーヒー豆に紫外線は大敵です。また、高温や湿気も風味を落とす原因となりますので、それらを避けて保存することが大切です。温度や湿度の変化があまりないストックスペース保存するのがよいでしょう。

2.コーヒーの保存期間や賞味期限の目安は?

コーヒーの保存期間や賞味期限の目安は?

コーヒー粉やコーヒー豆の賞味期限は、商品により大きな幅があります。市販品で1年程度と長く設定されているものもあれば、コーヒー豆店の店頭では2~3週間と伝えられることもあるでしょう。パッケージや保存状態によって、健康に影響なく飲める期間は数か月から1年となっていても、コーヒー粉やコーヒー豆の風味や香りは焙煎して2週間後がピークでその後は減少していく傾向があります。このため、コーヒー本来のおいしさを味わえる期間という意味では、2週間から3週間程度を賞味期限と考えるのがひとつの目安になりそうです。

3.保存の際の注意点や疑問

保存の際の注意点や疑問

コーヒー粉やコーヒー豆を保存するときに注意すべきことや、気になることをチェックしていきましょう。

3-1.注意点は温度・湿度・光・酸素の4つ

家庭で保存の際に最も注意すべきなのは、温度・湿度・光・酸素の4つです。コーヒーの劣化は時間経過に伴って徐々に進むものですが、高温の環境や光(紫外線)に当てることで、そのスピードが速まります。また、コーヒーが湿気を吸ってしまうことで、コーヒーの味わいにおいて最も大切な香りや風味が落ちてしまいます。そして酸素に触れている時間が長くなると酸化が進み味のバランスの崩れたおいしくないコーヒーになってしまうことも。
この4つの要素による劣化をできるだけ防ぐような容器と場所を用意して、おいしく飲める期間をなるべく長く保ちましょう。

3-2.豆を挽いた場合は早めに飲み切るように

コーヒー粉の状態で保存する場合は、コーヒー豆のまま保存するときよりもさらに注意が必要です。なぜなら、挽いて粉状になったことで表面積が増え、量に対して酸素に接している面積が増えることでより劣化するスピードが速まるからです。同様の理由で、香りも抜けやすい状態になります。このためコーヒー豆を挽いた時や、コーヒー粉を購入した場合には、なるべく早く飲み切るよう心がけましょう。

3-3.保存のときに乾燥剤などは必要?

密閉容器で保存する場合、乾燥剤を使うことをおすすめします。焙煎直後のコーヒー豆の水分量は3%前後とされ、真冬のカラカラの空気よりもはるかに乾燥した状態です。しかもコーヒー豆には目に見えない微細な穴が空いており、この穴が水分を吸ってしまうのです。保存容器内の湿気を乾燥剤に吸わせることでコーヒー豆が湿気るのを防ぐことができますので、シリカゲルなどを利用するとよいでしょう。

3-4.まとめ買いより、こまめに買った方がいい?

劣化を極力抑えられるような保存方法をご紹介してきましたが、コーヒーは繊細な飲み物です。まとめ買いした結果、長期間保存することになってしまうと、どうしても味、香り、風味の劣化は避けられません。新鮮なコーヒーをこまめに購入し、本来の味わいを楽しむのがベストです。

3-5.冷蔵保存や冷凍保存した方がいい?

低い温度で保存すると劣化するスピードを遅くなるメリットがあります。しかし、冷たくなったコーヒーを使って抽出するとお湯の温度が下がってしまい、高い温度で抽出される成分が出にくくなります。できあがったコーヒーもぬるくなりがちです。
では冷たくなっているコーヒーを常温に戻せばよいのですが、常温に戻る時にコーヒーは空気中の湿度を一気に吸ってしまいます。このようなデメリットも考慮してみてくださいね。

3-6.コーヒーが酸っぱくなるのは酸化したから?

時間が経ってしまったコーヒーは酸っぱく感じます。酸っぱく感じるのは時間が経つとコーヒーの持っているいろいろな成分が抜けていくスピードが違うからです。酸っぱくなるので酸化したと思いがちですが、実際にコーヒーが酸化するのは焙煎してから二ヶ月以上経過してからというデータがあります。

4.コーヒーの特性を知って、おいしさを保ちましょう!

コーヒーの特性を知って、おいしさを保ちましょう!

ここまでコーヒー粉やコーヒー豆の保存方法や注意点をお伝えしてきました。高温や紫外線が苦手で、湿気やすいという特性があることをご理解いただけたかと思います。保存方法をちょっと工夫することでおいしく飲める期間を延ばすことができますので、ぜひ試してみてくださいね!

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