自宅でプロの味!フレンチプレスで美味しいコーヒーを淹れよう

私たちがよく知るハンドドリップとは違い、フレンチプレスと呼ばれる抽出器具で淹れるコーヒー。最近はカフェのメニューで目にすることも増えてきました。

フレンチプレスの人気の理由は、コーヒー本来の味をダイレクトに楽しめること。さらに、誰でも簡単にお店と同じクオリティのコーヒーを抽出できることと言われています。

この記事では、フレンチプレスで淹れるコーヒーの味の特長や魅力を紹介。さらに、フレンチプレスを使った美味しいコーヒーの淹れ方をわかりやすく解説します。

1.フレンチプレスとは?

フレンチプレスで淹れたコーヒーを飲んだことがありますか?コーヒーを抽出するクラシックな器具の姿に魅了される方も多いのはないでしょうか。しかし、どのような構造で抽出されているかを知る人は意外と少ないかもしれませんね。

まずは、フレンチプレスのバックグラウンドや抽出方法について、確認していきましょう。

フランス発のコーヒー用抽出器具

フレンチプレスは、フレンチと名が付くとおり、フランスで開発されたコーヒー用の抽出器具。アメリカではコーヒープレス、イギリスやオーストラリアなどではコーヒープランジャーとして知られています。また、北欧ではフレンチプレスの器具を販売するメーカー名のまま呼ばれているようです。

欧米で100年近い歴史を持つフレンチプレスが、日本に上陸したのは1970年代頃。ただし、当初は紅茶を抽出する器具として紹介され、ティータイムにぴったりの優美なデザインから人気を集めました。コーヒー用として知名度が高まったのは2000年代に入ってから。日本ではまだまだ新しい器具と言えるかもしれませんね。

フレンチプレスを使った抽出の仕組み

フレンチプレスは、ガラスや金属でできたサーバー部分と、金属製のフィルターが付いたシャフト(フタ)部分が組み合わさった器具です。挽いてあるコーヒー粉をサーバーに入れてお湯を注いでコーヒーを抽出。セットしたシャフトをプレスすることで、コーヒーを抽出することができるという仕組みです。

フレンチプレスで淹れたコーヒーを初めて目にすると、表面に浮かぶ油分の輝きに驚く人がいるかもしれません。これは、フレンチプレスが金属製フィルターを使うため。ハンドドリップでは一般的なペーパーフィルターは、紙がコーヒー粉の油分を吸収しますが、フレンチプレスは油分をそのまま楽しめる構造というわけです。

コーヒー粉の油分はコーヒーの香りや味わいの元。フレンチプレスのコーヒーはコーヒー本来の風味を味わうのにぴったりの器具と言えるでしょう。

2.フレンチプレスでコーヒーを淹れる時のポイント

フレンチプレスは粗挽きのコーヒー粉とお湯があれば、難しい手順もなく、誰でも簡単にコーヒーを淹れることができます。でも、より美味しいコーヒーを淹れるには、いくつか押さえておきたいポイントがあるのです。

ここでは、フレンチプレスでコーヒーを淹れる時のポイントをお伝えします。

コーヒー粉とお湯の量をきちんと計測する

フレンチプレスでコーヒーを淹れる時に、何より気を付けたいのが使用するコーヒー粉やお湯の量を計測することです。挽いたコーヒー粉にお湯を加えるというシンプルな抽出法だからこそ、使用する分量を正確にすることがコーヒーのクオリティを左右します。

先ほどお伝えしたとおり、フレンチプレスはコーヒー本来の風味が伝わりやすいコーヒーの抽出方法です。そのため、コーヒー豆の量がわずかに違うだけでも、香りや味わいに影響してしまうことがあります。また、コーヒー豆の量に気を配ったとしても、お湯の量が多すぎたり少なすぎたりした場合にはコーヒーの濃度に差が出てしまいます。

とは言え、難しく考える必要はありません。コーヒー粉用の計量スプーンを使う、計量カップでお湯の量を測る、または1g単位で計測可能なスケールを用意するなど、コーヒーを淹れる前にちょっとした準備をすればOKです。

お湯は沸騰させたものを準備する

美味しいコーヒーを淹れるには、お湯の温度も大切です。まずコーヒーの抽出に適した温度を保つために、沸騰したお湯を準備しましょう。コーヒーの抽出には沸騰したお湯は適さないとされますが、コーヒー粉などを準備するうちにちょうど良い温度になるはずです。

フレンチプレスそのものの冷たさでお湯の温度が下がることもあるので、あらかじめお湯を注ぐなどしてフレンチプレスを温めておくのもおすすめです。

抽出されたコーヒーはほんの少し残す

フレンチプレスはフィルターが金属製のメッシュになっているため、最後の1滴まで注ぐとコーヒーの粉末がコーヒーカップに入り込むことがあります。

フィルターを通り抜けるほどの細かい粉末ですから、気にならないという方もいるかもしれません。けれど、粉末が入り込むと、コーヒーの滑らかな飲み心地や後味に影響する可能性大!できることなら、コーヒーカップに注がないように気を付けておきたいところです。

コーヒー豆を粗挽きにすることである程度は防げますが、サーバーにコーヒーの抽出液が少し残っているところで注ぐのを止めておくと安心です。

使用後のフィルター洗浄が美味しさのカギ⁉

どんな器具でも使用後はしっかり洗うものですが、フレンチプレスでは特にフィルターをしっかり洗うことが、美味しさのカギを握ります。

金属製のメッシュでコーヒーを抽出するフレンチプレスは、フィルターにコーヒー粉や油分が詰まりやすくなります。水で軽く流すだけでも表面上の汚れは落ちますが、実際には油分がこびりついたままということも少なくありません。

油分は劣化すると茶色く変色したりニオイを発したりします。そのため洗い残しがあると、次に使う時にコーヒーの味わいに影響します。いつでも美味しいコーヒーを淹れるために、使用後はすぐに中性洗剤で油分を落としておくことが大切。カビの原因にならないよう、しっかり乾燥させることもポイントです。

ただし、フィルター洗浄ができていたとしても、洗剤の香りが強く残るのも問題。薄めて使うなど、工夫すると良いですね。食洗器を使う時には、コーヒー粉を洗い流してから使うようにしましょう。

3.フレンチプレスを使った美味しいコーヒーの淹れ方

専用の器具さえ手に入れれば、自宅でも簡単にプロの味を再現できるのがフレンチプレスの良いところ!ぜひフレンチプレスでコーヒーのアロマやフレーバーの違いを楽しんでみて下さい。

最後に、フレンチプレスを使った美味しいコーヒーの淹れ方をわかりやすくお伝えしておきましょう。

1. 使用するフレンチプレスを温める

まずは沸騰したお湯を準備。フレンチプレスに適量注ぎ、シャフトをセットして、あらかじめ温めておきます。

コーヒー豆は深炒り〜中炒りのものを使用します。コーヒー1杯あたり、中細挽き〜粗挽きのコーヒー粉を12~13g、お湯160mlほどを目安に、人数分の材料を準備します。ちなみに、コーヒー豆10gあたり20mlのお湯を吸収するとされるので、160mlで作ると出来上がりは約140mlと考えると良いでしょう。

フレンチプレスのメリットとして、ドリップと違ってお湯とコーヒー粉の接触時間が同じであるため、お好みの1杯分のレシピで作ったコーヒーを2杯分作るときは、コーヒー粉とお湯の量を倍にすれば同じ味になるのです。

コーヒー豆はお好みのものでかまいません。コーヒー粉やお湯の量も自分の好きな味わいに近づくよう、調整してみて下さい。また、お湯は器具などを温めるのにも使うため、多めに用意しておくと便利です。

2. フレンチプレスにお湯を注ぐ

1でフレンチプレスを温めたお湯を捨てて、適量のコーヒー粉とお湯を入れます。サーバー内でコーヒー粉がしっかり攪拌するように、お湯はできるだけ勢いよく注ぎ込むのがポイントです。

お湯を入れ終えたらスプーンなどで数回ほどかき混ぜて、コーヒー粉とお湯をなじませます。それからシャフトをセットし、4分ほど置きます。この時、まだ金属製フィルターを下ろさないように(シャフトのつまみを下げないように)気を付けて下さい。

このタイミングで、余ったお湯を使ってコーヒーカップも温めておくと良いですね。

3. ゆっくりとプレスしたら完成

時間がきたら、フレンチプレスを倒さないように片手で支えながら、金属製フィルターをゆっくりとプレスします(シャフトのつまみを押し下げます)。

この時、フィルターをギュッと押し付けてしまうと、コーヒー粉の成分が過抽出され、コーヒーの渋みやえぐみまで出てしまう恐れがあります。フィルターがサーバーの底につかない程度でストップしましょう。

コーヒー粉が入らないよう、コーヒーカップにゆっくりと注げば完成です。

4.フレンチプレスでコーヒーの持つ特性を楽しんで

フレンチプレスを使えば、お湯を注いで3~4分ほど待つだけで、誰でも簡単に風味豊かなコーヒーを淹れることができます。待ち時間の間にカップを用意するなど、時間の有効活用にも向いています。

コーヒー本来の味わいを楽しめるフレンチプレスは、スペシャルティコーヒーなど高品質なコーヒーを楽しむ時にぜひ活用したい抽出法。フレンチプレスを生活に取り入れれば、きっと今よりもコーヒー生活が奥深くなるはずですよ。

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