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コーヒーを量るための計量スプーンの使い方やおすすめアイテム

美味しいコーヒーを淹れるなら、コーヒー豆や粉の量にも注意しなければなりません。適量を量る際に必要なものといえば計量スプーンですが、さまざまな種類や違いがあるのをご存知でしょうか。ここでは、コーヒーの計量スプーンの選び方やおすすめのものを紹介していきます。

1.コーヒー計量スプーンの基礎知識

計量スプーンといっても、形や素材などさまざまな種類があります。通常の調理に使う計量スプーンより、少し大きめのコーヒー用計量スプーン、1杯でどれくらいのコーヒー粉を計量しているのでしょうか。まずは、コーヒーの計量スプーンの基本や使い方について紹介します。

計量スプーンの容量

コーヒーの計量スプーンを選ぶときに、商品によって容量が違わないか疑問に思う人もいるでしょう。スプーンの底が平たいものと丸いものなど、見た目にも全く違う形状の計量スプーンが店頭には並んでいますよね。

一般的に、コーヒーの計量スプーンはすり切り1杯で8~12gです。こちらでコーヒー1杯分、150~180mlが抽出されます。計量スプーンによっては、8g、10g、12gなどの目盛りが付いているものもありますよ。

計量スプーンはドリッパーに付属されていることが多いです。そのため、付属されている計量スプーンの容量が、ドリッパーを発売しているメーカーの推奨するコーヒー粉の量ということになります。ドリッパーやコーヒー豆・粉のメーカーも意識して計量スプーンをセレクトすると良いでしょう。

コーヒー豆も粉も計れる?

計量スプーン1杯分の容量を紹介しましたが、これはコーヒー粉の容量になります。というのも、同じようにコーヒー豆を量ると豆同士の間にすき間ができてしまい、挽いてみるとすり切り1杯よりも少ない量になってしまうのです。コーヒー豆ではなく、挽いて粉の状態にしてから計量スプーンで量るようにしましょう。

もちろん、計量スプーンをコーヒー豆を量るのに使用していけないわけではありません。粉との微妙な重さの違いが出ることを念頭において計測しましょう。コーヒーは粉が1g違うだけでも味わいが変わりますよ。

正しい使い方 

基本的に、すり切りにして正確な粉の量を量るために使用します。濃い口で飲みたい時には多めに、薄口で飲みたい時には少なめに、粉の量を調整しましょう。

フィルターをドリッパーにセットしてから、計量スプーンでコーヒー粉を量り、ぱらぱらとフィルターに入れます。ドリッパーを軽く振って粉が平らになるようにすると、まんべんなくお湯が注がれ美味しいコーヒーが抽出できますよ。

1杯のコーヒーに使う量は?

コーヒー1杯分のコーヒー粉量は、挽き方(豆の粗さ)やコーヒーの淹れ方(エスプレッソなど)で異なります。スタンダードなコーヒーを1杯淹れる場合は、コーヒー粉8~12g、2杯淹れる場合は20g前後が目安量です。メーカーにもよりますが、計量スプーンはすり切り1杯が8~12gですから、計量スプーン1杯でコーヒー1杯を淹れられる設計になります。お好みで量を調節して独自の味を追求しましょう。

器によって淹れたい量が変わる場合も想定されます。例えばマグカップは、内容量がだいたいコーヒーカップの2倍であるため、使用する粉の量もほぼ倍になります。

コーヒー豆10gで1杯(140ml程度)のコーヒーを淹れた時、溶け出すコーヒー成分は約2gです。実はコーヒー成分は抽出液の約2%に過ぎないわけですが、淹れる量に合わせてコーヒー成分が2%になるよう都度計算するのは大変な作業。マグカップのようにわかりやすい例ばかりではありません。計量スプーンがあればおおよその目安がすぐに判断でき、美味しいコーヒーが淹れられて便利です。

2.計量スプーンの選び方

計量スプーンの使い方などがわかりましたが、より美味しいコーヒーを淹れるためには細かいポイントにこだわって計量スプーンを選びましょう。5つの選び方を紹介します。

使用するドリッパーとセットで選ぶ 

先にも紹介しましたが、ドリッパーを購入する際に計量スプーンがセットになっている場合が多いです。さらに、どちらのドリッパーのメーカーでもすり切り1杯のコーヒー粉でコーヒー1杯が淹れられるよう設計されています。メーカーが最初から、一番美味しく飲める量を設定してくれているのです。初心者は、計量スプーンがセットになっているドリッパーを購入するか、持っているドリッパーのメーカーで計量スプーンを探すのがおすすめですよ。もちろん、一番美味しいと感じる味を決めるのは自分自身ですから、メーカー推奨の量を微調整しながら、好みのコーヒーを淹れましょう。

目盛り付きが便利

コーヒー粉の量を微調整しやすいのが、目盛り付きの計量スプーンです。すり切りで量るよりも正確性は落ちますが、2人分淹れる時や、家族で好みの味がわかれる時などに便利です。1gずつの細かい目盛りが付いた計量スプーンもあり、味にこだわりたい人におすすめですよ。

形状で選ぶ

計量スプーンは形もさまざまです。一般的な形はスプーン型で、底が平たいものと丸いものがあります。底が丸い計量スプーンは、一般的な調理に使用される計量スプーンにも多い形で、使い慣れている人も多いでしょう。底が平たいスプーン型はコーヒーの計量スプーンによく見られ、おしゃれなデザインが多いのが特長です。

さらに、スコップのような形の計量スプーンもあります。コーヒー専門店などで見かける機会が多く、本格的な印象のする計量スプーンです。一見すり切りが難しい形状に思えますが、コーヒー豆や粉の中に差し込み横にすっと引き抜くだけで1杯分をすくえます。

素材で選ぶ

素材も種類豊富です。よく見られる5つの素材について特長を紹介します。

ステンレス製:さびにくく、長く使用できる素材。手入れが簡単で耐久性も高いです。
銅製:喫茶店で使用されることが多く、一つあるだけで本格的な雰囲気が増します。さびたり変色したりするので、手入れが大切です。
木製:温もりがあり手になじみやすい素材。経年劣化がある他、洗った後は湿気を取り切るのに時間がかかります。
プラスチック製:安価で購入しやすい素材。耐久性はあまりありませんが軽くて使用しやすいです。
陶器:デザイン性が高いのが陶器。おしゃれなものが多く、キッチンにあると目をひきます。破損に注意が必要です。

柄の長さで選ぶ

キャニスターのサイズに合わせて意識したいのが、柄の長さです。細長い形状だと手が入らなかったり手に粉がついたりするので、柄が長いものが良いでしょう。

また、計量スプーンをどこで保管するかでも選び方が変わります。キャニスターの中に入れておくなら、蓋がしまるよう柄の短い計量スプーンがおすすめです。

柄の部分がクリップ状になっているユニークな計量スプーンもあります。キャニスターではなく袋で保存している場合に、計量も密封もできて一石二鳥です。

3.お好みの濃さのコーヒーを淹れるために

自宅で淹れるコーヒーも、自分好みの味や濃さを追求して美味しいコーヒーにしたいですよね。コーヒーの味や濃さを作り出すには計量スプーンでしっかりと粉の量を量ることが大切ですが、コーヒー用の計量スプーンが自宅にないという方も少なくないと思います。計量スプーンなしで自分好みに濃さを調節する方法を紹介します。

大さじスプーンで計る

コーヒー用の計量スプーンがなくても、一般的な調理用の計量スプーンはあるという人が多いのではないでしょうか。大さじ1杯はコーヒーの粉の場合5~6gに相当します。大さじ2杯でコーヒー用の計量スプーン約1杯分です。さらに、小さじ1杯はコーヒー粉約2gに相当するので、濃さを調節するのに使い勝手が良いですよ。

計量スプーンがない場合は

コーヒー用の計量スプーン、一般調理用の計量スプーンのどちらもない場合は、家にあるスプーンで美味しいコーヒーを淹れる工夫をしましょう。

例えばティースプーンなら、山盛り3杯くらいがコーヒー計量スプーンのだいたい1杯分です。カレーなどを食べる大きなスプーンなら山盛り1杯くらいで、コーヒー1杯を淹れられます。

ただ、山盛りですからその時のすくい方で量は変わりますし、正確に量れずに淹れる度に濃さが変わってしまいます。美味しいコーヒーを淹れるためには、やはりコーヒー用計量スプーンを用意したほうがベターです。

自分のお気に入りのコーヒーの濃さを参考に

自宅だけでなく、喫茶店やカフェのテイクアウトなどさまざまなシーンでコーヒーを飲むと思いますが、その中でもお気に入りのコーヒーの味、お店がありませんか?

自分でコーヒーを淹れる時に、お気に入りの味を思い起こしながらスプーンで粉の量を調節し、好みの濃さを探し出しましょう。使用したアイテムとコーヒー粉の量をチェックしておいて、いつでも再現できるよう準備するのがポイントです。

4.計量スプーンで適量を

バリエーション豊富なコーヒーの計量スプーン。好みの濃さのコーヒーを淹れる上で、欠かせないアイテムです。お気に入りのものを見つければ、コーヒーを淹れる時間もさらに楽しくなります。正しい使い方を参考に、自分にベストなコーヒー粉の量を見つけてくださいね。

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