フレンチローストって?コーヒーの異なる焙煎度合いを楽しもう!

コーヒーを注文する時やコーヒー豆を買う時などに目にするフレンチローストの文字。でも、その意味を正しく理解していますか?この記事では、コーヒーの味を左右するローストを理解するとともに、フレンチローストに関する知識をわかりやすく解説。フレンチローストの魅力から美味しく楽しむ方法までお伝えします。

1.ローストって何?

ローストとはコーヒー豆を焙煎すること。浅煎りや深煎りといった表現は焙煎の度合いによるもので、コーヒー豆の特長や飲む人の好みによって決まります。

フレンチローストを知る前に、まずはローストに関する基礎知識を確認しておきましょう。

コーヒーができるまでの行程の一つ

ローストはコーヒーができるまでの工程の一つです。

コーヒー豆はアカネ科コフィア属の植物から採れる「コーヒーノキ」の実の種子。品種によって様々ですが、およそ3年で白い花を咲かせたのち、約8カ月をかけてサクランボに似た赤い実、コーヒーチェリーに熟します。その実から果肉などを取り除いた種子がコーヒー豆になります。

ただし、この時点でのコーヒー豆は生豆。火を入れる前の生豆は、グリーンビーンズと呼ばれる淡い緑色をしています。そのまま輸出入された後、コーヒー専門会社などで用途や目的、好みなどに応じて焙煎(ロースト)すると、誰もが知るコーヒー豆の色や風味となるのです。

焙煎(ロースト)とは?

焙煎(ロースト)とは、生豆に火を入れること。焙煎すると、コーヒー豆に含まれるショ糖類などの成分に変化が生じ、独特の色、苦みやコク、酸味、そしてアロマが生まれます。つまり、美味しいコーヒーには焙煎の工程が欠かせないのです。

焙煎にかける熱の強さや時間などによって、コーヒー豆の風味は変化。一般に浅いほど酸味が増し、深いほど苦みが増すとされます。フレンチローストはそんな焙煎度合いの一つなのです。

8段階の焙煎度合い

コーヒー豆の焙煎は度合いに応じて次のような8段階に分かれており、フレンチローストはその7段階目に当たります。

1. ライトロースト
2. シナモンロースト
3. ミディアムロースト
4. ハイロースト
5. シティロースト
6. フルシティロースト
7. フレンチロースト
8. イタリアンロースト

ライトローストとシナモンローストは浅煎り。黄色から茶色へと変化する程度の焙煎度合いで、コーヒーの風味はかなり弱い状態です。中煎りのミディアムローストとハイローストになると、茶褐色とまだ色は薄いものの、軽やかな風味を楽しめるようになります。

中煎りの第三段階であるシティローストはもっともポピュラーな焙煎度合い。苦みやコク、甘みのバランスが良く、カフェで提供されるコーヒーもシティローストが多いようです。フルシティロースト、フレンチローストと焙煎の度合いは増していき、イタリアンローストになるとコーヒー豆の見た目はほとんど真っ黒になります。

2.フレンチローストとは?

フレンチローストはコーヒー豆の中でもかなり深煎りとされる焙煎度合いを指します。さらにその上をゆくイタリアンローストとともに、ヨーロッパの国名を冠しているのは実はその深煎りゆえ。ヨーロッパで愛されているエスプレッソは深煎りのコーヒー豆でこそ味わい深いものになるからなのです。

それでは、フレンチローストの知識について、さらに詳しく解説していきましょう。

フレンチローストの位置付け

先ほど紹介したとおり、フレンチローストは8段階のうち2番目に深煎りのコーヒー豆。強い焙煎によってコーヒー豆の油分が浮かび上がり、コーヒー豆の表面はもちろん、抽出後のコーヒーもキラキラと油分が輝いています。

インパクトある苦みはイタリアンローストとも共通しますが、コーヒー豆本来の風味も感じさせるところにイタリアンローストとの違いがあります。

フレンチローストの特長

フレンチローストは、際立つ苦みと深いコクが特長です。フルシティローストまでは感じられた酸味がほとんどないため、まろやかなミルクの風味とマッチ。カフェラテなどのエスプレッソドリンクに使うと美味しくいただけます。

また、強い苦みは氷が薄まっても残りやすいので、アイスコーヒーにも適しています。

フレンチローストと相性の良いストレートコーヒー豆

フレンチローストを味わうなら、苦みやコク、酸味など全体のバランスを考えてコーヒー豆を選ぶといいでしょう。

たとえば、フルーティで酸味の強いコーヒー豆を選ぶと、フレンチローストにすることで酸味が失われ、魅力が消えてしまうことにもなりかねません。逆に、苦みやコクがマイルドなコーヒー豆なら、フレンチローストによって弱みを補うこともできます。

どれを選ぶか悩んだら、全体のバランスが取れたブラジル産のコーヒー豆がおすすめ。甘みと苦みが特長のマンデリンやグアテマラといったコーヒー豆も、フレンチローストによって深い風味を楽しめます。

コーヒー豆の自由なブレンドに対応する専門店があれば、フレンチローストのストレートコーヒー豆をお好みで適量ブレンドしてもらうと、自分好みのフレンチローストブレンドを楽しむことができるでしょう。

3.フレンチローストの楽しみ方

フレンチローストのコーヒー豆に興味が湧いてきたら、ぜひおうちでもフレンチローストを抽出して楽しみましょう。

最後に、フレンチローストのコーヒー豆をおうちで楽しむ方法をお伝えします。

エスプレッソ・カフェラテ・アイスコーヒーに

フレンチローストのコーヒー豆と言えば、やはりエスプレッソドリンクです。ミルクに合わせるだけで、美味しいカフェラテやカプチーノを作ることができます。

エスプレッソマシンがなくても大丈夫です。フレンチローストで淹れるドリップコーヒーにミルクを加えるカフェオレは、パリで定番のドリンク。フレンチローストにいちばん合うと言われています。

そして、フレンチローストはアイスコーヒーにもおすすめです。氷で少しくらい薄まっても負けない苦みとコクだから、おうちでもカフェの美味しさを味わえます。

フレンチローストと食べ物をペアリングするなら?

強い苦みとコクが特長のフレンチローストは、スイーツといただくことでさらに美味しさが際立ちます。濃厚なチョコレート、クリームたっぷりのケーキなどと合わせても、風味負けすることはありません。

他にも、ローストしたナッツやスモークされたフードなどとも相性が良いと言われています。自分なりにベストなペアリングを追求してみるのもおもしろいかもしれませんね。

4.深煎りのフレンチローストで至極の一杯を

フレンチローストはただ苦みが強いだけではなく、深いコクも楽しめる焙煎度合いが魅力。おうちでカフェラテやアイスコーヒーを作る時におすすめです。

フレンチローストの風味がわかりにくいなら、同じ深煎りのイタリアンローストなど異なる焙煎度合いのコーヒー豆と飲み比べるといいでしょう。フレンチローストならではの風味を実感しやすいはずです。

フレンチローストの美味しさを知って、コーヒーの楽しみ方をさらに広げてみてはいかがでしょうか?

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