希少なコーヒー豆「ピーベリー」とは。レアなコーヒーが飲みたい

コーヒー好きなら、一度はピーベリーコーヒーという言葉を耳にしたことがあるかも知れません。収穫量の約5~20%程度しか採れず、希少な豆として取り扱われることが多いです。ピーベリーはコーヒー豆としては少し異質な形をしていますが、一部のコーヒー愛好家からは好んで飲まれていますよ。少し珍しいピーベリーコーヒーの魅力をご紹介します。

1.希少なコーヒー豆「ピーベリー」

収穫量の少ない異質な形のコーヒー豆ピーベリーとは、どのような豆なのでしょうか。なぜピーベリーができるのか、またその特長を紹介します。

種子が1つしかないコーヒー豆

ピーベリーはコーヒー豆の品種ではなく、丸豆のことです。本来コーヒー豆は、1つの実の中にコーヒー豆となる生豆が2粒向き合うように入っており、楕円の形状から平豆(フラットビーン)と呼ばれます。ですが、1つのコーヒーの実の中に種子が1つしか入っておらず、丸い形をしたコーヒー豆があります。これをピーベリーと呼びます。

以前は「一つの枝の先端にできる」と言われていましたが、今は関係ないとも言われています。果実の成長が芳しくない箇所に発生すると考える説もあります。

収穫量の5〜20%という希少性

ピーベリーは丸豆であり、通常のコーヒーの実と形状に違いがあると紹介しましたが、実はコーヒーチェリー(実)の状態で判別するのは難しいです。コーヒー豆の精選過程で行われるスクリーン選別という工程で、ピーベリー専用のふるいでフラットビーンと分けられます。

コーヒー農家によっては、さらにピーベリーのみを集めて出荷する場合もあります。ピーベリーは、1本の木から5〜20%の収穫量で、ハンドピックといって1粒ずつ目視で選別するため、普通のコーヒー豆よりも高値で取引されます。

ピーベリーはどうしてできるのか

ピーベリーは、枝の先端や栄養の届きにくい場所にできることが多いと言われています。栄養不良によって片方の種子が死んでしまい、残った1つの種子に栄養が集中してピーベリーができるようです。反対に、養分過多の場合にピーベリーができるとも言われています。その他にも、日光などの天候条件や交配条件、土壌などさまざまな要因があるとされます。

ピーベリーの特長

先述したように、ピーベリーは種子が1つしかない丸いコーヒー豆です。2つに分けられるはずだった栄養素が1つの豆に注がれることから、通常のコーヒー豆よりも油分や必須ミネラルが並外れて多く含まれているとも言われています。そのため、より風味が凝縮された豊かな味わいが楽しめると、好んで買い求める人も多いのです。

2.普通のコーヒー豆とピーベリーとの違い

普通のコーヒー豆と希少なピーベリーは、見た目以外にどんな違いがあるのでしょうか。味や値段に注目して紹介します。

ピーベリーの方が美味しい?

普通のコーヒー豆よりも美味しいと言われるピーベリーですが、それほど味に違いがあるのでしょうか。

ピーベリーも同じコーヒーの木から収穫され、生豆の状態で含まれる成分は他の生豆と同じと考えられるので、味わいにはそれほど違いはないとも言われます。ですが、収穫量の5〜20%という希少価値から、きっと美味しいに違いないという愛好家の興味を掻き立てているのかもしれません。

また、ピーベリーは通常のコーヒー豆より丸く小さい形をしているため、火が通りやすく焙煎がしやすいと考えられています。焙煎すると均一に熱が加わりやすく焼きムラができにくいことも、美味しく感じる要因かも知れません。

焙煎度合によって味わいが変わる

クセや苦味が少なく、多くの人に好まれるやさしい風味と言われるピーベリーは、中煎りはまろやかで軽い口当たり、深煎りは濃厚な風味とコクが楽しめます。クセが少ないことから飲みやすいと言われますので、苦手でなければブラックで楽しむのがおすすめです。ピーベリーは1粒に栄養が注がれるため、フラットビーンよりもコーヒー豆の特長がでやすいと言われていますよ。

中煎りをおすすめとしているコーヒー豆ショップが多いようですが、焙煎度合で変わる味や風味を試してみてくださいね。

ピーベリーはちょっとお高め

通常のコーヒー豆と味が変わらないと言われるにもかかわらず、同じ種のフラットビーンのコーヒー豆よりもちょっと高めの価格設定されているのはなぜなのでしょうか。

ピーベリーは、作ろうとしてできるものではなく、普通のコーヒー豆の中に稀にできるものです。そのため、収穫したコーヒー豆の中からピーベリーをハンドピックで選別しなければなりません。先述したように、収穫量の5〜20%という稀な産物のため、手間をかけて集めたピーベリーはその分、高めの価格設定となります。

3.ピーベリーが楽しめる代表的なコーヒー豆

ピーベリーは、産地や品種にかかわらず、どのコーヒー豆の木からも発見されています。そして、ピーベリーは当然ながらストレートコーヒー豆のみが多く、ブレンドでピーベリーはまず見かけません。また、その産地や品種の特長がフラットビーンに比べ、より強く出るとも言われています。ここからは、いくつかおすすめのピーベリーのストレートコーヒー豆をご紹介します。

ハワイ コナコーヒー ピーベリー

世界有数の高品質なコーヒー豆として知られるコナコーヒーは、ハワイ島の西岸、コナ地区で栽培されています。ハワイのお土産としても有名。コナ100%のコーヒー豆は高額となるため、販売されているほとんどはコナ・ブレンドです。ハワイの法律では、コナコーヒー豆が10%以上混ざっていればコナ・ブレンドと表記することができます。その中でコナコーヒー100%のピーベリーはとても高価でお土産にいただくと嬉しいコーヒー豆です。

コナコーヒーは、甘味のなかに爽やかな酸味があり、香りが強いのが特長です。

ブラジル ピーベリー

コーヒー豆の世界最大生産国であるブラジルのコーヒー豆から選別されたピーベリーは、比較的手に入れやすいポピュラーなコーヒー豆です。ブラジルは他のコーヒー豆とも相性が良く、ブレンドにも多く使用されている品種。やわらかな苦味と飲みやすさから初心者にもおすすめされています。ピーベリーでも、ブラジルコーヒーらしい香ばしさと軽やかさを兼ね備えた上品な味が楽しめますよ。

ブルーマウンテン ピーベリー

ジャマイカ・ブルーマウンテン山脈の標高800~1200mにある指定地区で栽培され、世界最高級品と評されてきた「ブルーマウンテン」。そのコーヒー豆のピーベリーは、コーヒー通ならどれだけ希少価値が高いかわかるというもの。

バランスの取れたすっきりとした綺麗な味わい、上品な酸味と甘味はブルーマウンテンならではです。贈答品にもぴったりですね。

タンザニア ピーベリー

タンザニアピーベリーもよく聞くコーヒー豆です。タンザニアのコーヒーはキリマンジャロが有名ですが、コーヒー栽培が開始されたのが19世紀後半と歴史はそう古くありません。その中でも、伝統的にピーベリーのニーズが高く、ピーベリーを多く輸出しているという背景があるようです。フルーティーで明るい酸が特長です。

ピーベリーはどこで買える?

ピーベリー100%のコーヒー豆。希少で手間がかかるため、価格も高く、販売されている数も限られています。ピーベリーを購入するなら自家焙煎を行っている専門店にお問い合わせをしてみるのはいかがでしょう。また、インターネットショップでもピーベリーが販売されており、焙煎度合を選択できるお店もありますよ。

4.希少なピーベリーコーヒーを味わってみよう

希少なコーヒー豆ピーベリーですが、味は変わらないとも言われています。しかし、コーヒー通に長く愛されてきたピーベリーは、一つのブランド豆と言えるでしょう。その味の真偽は、実際に飲んで確かめてみて下さい。

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