味を左右するコーヒーオイルとは?油脂の機能と抽出方法による違いを紹介

コーヒーオイルとは、コーヒー豆に含まれる脂質が焙煎の工程を経て、コーヒー豆の表面に浮かび上がったものを指します。コーヒーオイルは、味わいや香り高いアロマに影響します。抽出方法によってコーヒーに含まれるコーヒーオイルの量は変化するため、好みによってコーヒーオイルの量を調整することもできます。

1.コーヒーオイルとは

コーヒーの油脂分について気になったことはありませんか?コーヒー豆の表面がテカテカしていたり、カップに油膜が浮かんでいたりするようにコーヒーには油分が含まれています。ここからは、コーヒーオイルと呼ばれるこの油脂分を詳しく見ていきましょう。

コーヒー豆が本来持つ成分

コーヒーを抽出してカップに注いだ際、表面に浮かんでいる膜のようなものがあります。光を受けてキラキラとしたこの浮かんでいるものは、コーヒーの油分なのです。コーヒーと油分との関わりは想像しにくいかもしれませんが、コーヒーの性質を考えてみると、油分を含むことに納得できるでしょう。

私達が日常的に飲んでいるコーヒーは、当然ですがコーヒー豆から抽出したものです。コーヒー豆はコーヒーの木から栽培される果実の種子。

地球上に存在するほとんどの植物の種子には、油が含まれています。ゴマ油の元であるゴマの種や菜種油の元である菜種と同様にコーヒー豆も油を含んでいるのです。

コーヒーオイルができる理由

コーヒー豆に含まれる脂質は、約8~16%程度といわれています。焙煎度によってコーヒーの味わいや香りが異なるのと同様に、コーヒーオイルも焙煎によって現れ方が変わってきます。

焙煎度によってコーヒーの味わいや香りが異なるのと同様に、コーヒーオイルも焙煎によって現れ方が変わってきます。

コーヒー豆の表面はスポンジのように無数の穴があり、深く煎れば煎るほど穴が大きくなり表面に油脂が流れ出てくるため、表面のコーヒーオイルが目立つようになります。また、浅煎りのコーヒー豆の表面はコーヒーオイルがあまり目立ちませんが、コーヒー豆に含まれている油分は深煎りのものと変わりません。

2.コーヒーオイルの特長

コーヒーオイルができる理由を確認してきました。それでは、このコーヒーオイルにはどのような特長があるのでしょうか。ここからは、コーヒーを味わう上でのコーヒーオイルの影響や香味について紹介していきます。

コーヒーオイルが味わいや香りを左右

コーヒーオイルは、コーヒーの味わいや香りに影響を与えます。その理由はなんでしょうか。

普段、私達が口にしている飲食物のほとんどは、多かれ少なかれ油分が含まれています。料理の過程でオイルを入れることも多いでしょう。飲食物に油分が加わると、コクが出たり口当たりがマイルドになったりする傾向にあります。

同様にコーヒーオイルが多いほど、コーヒーもリッチで優しい口当たりになりやすいのです。

さっぱりとしたコーヒーが飲みたい時はコーヒーオイルが少ないもの、濃厚なコクを楽しみたい時はコーヒーオイルが多い抽出方法を選んでみてください。

アロマオイルとも呼ばれる

コーヒーは、味わいだけではなく香りも楽しむ飲み物です。深く香ばしい香りに心癒されるという人も多いでしょう。雑貨店などで、コーヒーのアロマグッズを見かけることもありますね。

コーヒーオイルはコーヒーの味わいだけではなく、香りとも深い関係があります。コーヒーオイルには香味成分が含まれ、この香味成分がコーヒーの香りに強く影響するといわれています。コーヒーオイルは「アロマオイル」と呼ばれることもあるほど、香りと深い結びつきがあるのです。

ストレートコーヒーの個性的な香りを楽しみたい時は、コーヒーオイルがたっぷり含まれるように淹れると良いでしょう。

3.コーヒーオイルを楽しむ抽出法

コーヒーオイルに注目することで、コーヒーの奥深さや楽しみ方の幅がグッと広がります。ここからは、コーヒーオイルを楽しみたい人におすすめの抽出方法などを解説していきます。

フレンチプレスならコーヒーオイルがたっぷり

コーヒーオイルは焙煎度によって量の増減はありませんが、抽出方法によっては大きく変わってきます。一般家庭のコーヒーの抽出方法は、ペーパーフィルターによるもの、あるいはフレンチプレスや金属フィルターがほとんどでしょう。

コーヒーオイルがたっぷりと入ったコーヒーを楽しみたい場合は、フレンチプレスや金属フィルターによる抽出がおすすめです。これらの抽出方法は、ペーパーフィルターに比べて遮るものがないので、オイルをそのまま通してくれる傾向が強いのです。

反対に、コーヒーオイルが少ないものが好みなら、ペーパーフィルターを使用してみてください。フィルターがオイルを遮ってくれるので、油分控えめのスッキリとした口当たりになりますよ。

フレンチプレスに関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

煮出して抽出する方法も

あまり一般的ではありませんが、コーヒーの淹れ方の中にはコーヒー粉を煮出す方法もあります。コーヒー粉を直接、煮出すことでコーヒーオイルが強く出やすくなるのです。コーヒー本来の個性を味わいたい場合には最適ですが、一方で苦味や渋みも強く出るのが特長です。人によっては、飲みにくさを感じてしまうかもしれません。

煮出す方法には、水をコーヒー粉を火にかけるもの、水ではなくお湯とコーヒー粉を煮出すもの、そして沸騰直前に火から降ろしたお湯にコーヒー粉を浸ける方法があります。一味違った飲み方を試してみたい時に取り入れてみてくださいね。

4.コーヒーを飲むときはコーヒーオイルも意識して

コーヒー豆の表面を覆っているコーヒーオイルは、味や香りを左右するコーヒーにとって欠かせない存在です。コーヒーは繊細な変化を楽しめる飲み物。抽出方法や淹れ方にこだわり、コーヒーオイルの量の違いを楽しむことで、コーヒーの奥深さを感じることができるでしょう。コーヒー豆を選んだり、抽出したりする際は、ぜひコーヒーオイルに注目してみてください。

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