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コーヒー豆の鮮度を保つには?最後まで美味しく飲むための保存方法や容器を紹介

コーヒー豆はとてもデリケートです。購入してから時間とともに鮮度は落ちてしまうため、きちんと保存することが大切。適切な保存方法の習得と実施により、お気に入りのコーヒーを最後まで美味しく飲みきることができます。この記事では、コーヒー豆を新鮮に保存するために気を付けたいポイントや、おすすめの保存場所・保存容器を紹介します。

1.コーヒー豆を新鮮に保存する3つのポイント

購入したコーヒー豆を新鮮なままキープするには、生鮮食品を扱う時と同じように注意が必要です。ここでは、保存場所・保存容器を選ぶ時に気を付けたい3つのポイントを解説します。

空気に触れないよう密閉する

コーヒー豆の大敵と言えるのが、空気と湿度。密閉性の高い容器での保存が必須です。

空気中の酸素がコーヒー豆と接すると、コーヒー豆の酸化が進みます。酸化はコーヒーの酸味の原因になり風味を損なうため、一般的に酸化=劣化と捉えられるようです。

酸化は一概に酸素だけが原因なわけではありませんが、酸素に触れるだけで酸化が進むことは間違いありません。素材によっては密閉していても酸素の透過率が高いものもありますので、密閉性とともに素材まで注意して選びましょう。

低温・低湿を保つ

コーヒー豆は温度変化にも弱いです。温度が高いと酸化はより早く進むため、低温をキープして保存します。

くわえて低湿の維持も重要なポイントです。コーヒー豆は肉眼ではよくわかりませんが、細かな穴が無数にあいた多孔質構造をしています。これは木炭と同じで、においや水気を吸収する特性があります。水分が多くなったコーヒー豆は雑味が出やすいだけでなく、カビの原因になる可能性もあるので、湿度にも十分な注意が必要です。

長期の保存には、温度と湿度を一定に保つことができる冷蔵庫や冷凍庫が保存場所に適しています。

紫外線・日光から守る

空気や湿度と同じくらいコーヒー豆に影響を与えるのが、光です。光も熱と同じで酸化を早める原因となります。これには太陽などの自然光だけでなく、蛍光灯などの光も含まれます。遮光性の高い容器の使用が望ましいでしょう。

おしゃれなガラス瓶などを使用したい人もいると思いますが、その場合は暗所での保存が不可欠。出しっぱなしで忘れるなどの事態がないようにしなければなりません。

また、透明でない容器だとしても熱伝導率が高い容器の場合、日光にさらされれば容器内の温度上昇を招きます。素材の吟味と暗所での保存を徹底しましょう。

2.コーヒー豆を保存する場所

コーヒー豆をどの程度の期間で使い切るかによって、最適な保存場所が異なります。保存期間別に常温、冷蔵庫、冷凍庫のそれぞれの使い分けを解説します。

すぐ飲みきるなら常温もOK

数日で飲みきる場合は常温の保存がおすすめです。コーヒーは焙煎してから2~3日程度で風味が安定し、飲む人の好みによりますが2週間頃まで美味しく楽しめるとされます。その期間は、遮光性のある保存缶やキャニスターを使用して光の当たらない場所に保存し、常温保存すると良いでしょう。

常温とはいえ15度くらいまでが適用範囲とされます。夏場は暗所であっても温度が上がりやすいので、すぐに飲み切る場合でも冷蔵庫での保存が望ましいです。

2週間程度は冷蔵庫がおすすめ

開封してから飲み切るまで2週間を超える場合は、冷蔵庫で保存することをおすすめします。冷蔵庫は低温低湿が保たれますが、密閉できる容器を使う必要性は変わりません。コーヒー豆の多孔質な構造がにおいを吸収しやすいためです。ほかの食品や冷蔵庫そのものからにおい移りがないよう十分注意しましょう。

一度容器に入れた後に何度も開け締めしてしまっては酸素に触れる機会を増やしてしまいますので、開け締めは少ないほうが良いです。容器はフリーザーバッグなど酸素をできるだけ抜けるものが適しています。キャニスターを使う場合は容量いっぱいにコーヒー豆が入るようにしましょう。冷蔵庫にある真空機能を利用するのもおすすめです。

1ヵ月程度・初心者は冷凍庫がおすすめ

開封してから飲みきるまで1ヵ月を超える場合、または焙煎からどのくらい期間が経過しているか不明の場合は、冷凍庫で保存すると良いでしょう。飲む度に解凍と冷凍を繰り返すことはできないので、一度に使う量を小分けにして保存するのがおすすめです。

コーヒー豆を使用する時はしっかりと常温に自然解凍する必要があります。これは冷蔵庫での保存にも言えることですが、常温に戻らない状態で使用すると抽出温度が下がってしまうためです。また、開封時に湿気を一気に吸収してしまう可能性もあります。

冷蔵庫や冷凍庫での保存もできますが、最初から2週間程度で飲み切れる量を購入することが大切です。

3.コーヒー豆の保存におすすめの容器

コーヒーの保存容器はいくつかの種類がありますが、代表的なものがキャニスター、フリーザーバッグ、アルミバッグの3種です。ここではそれぞれの特長と使い方を解説します。

キャニスター

キャニスターとは、一般的にコーヒーや紅茶、日本茶、またはタバコなどを保存するための容器をさします。密閉性の高い蓋が付いており、水分を大敵とする茶葉などを湿気から守ります。キャニスターにはガラス製、ホーロー、陶器、プラスチック、ステンレスなどさまざまな素材がありますが、コーヒーの保存には遮光性のある素材のキャニスターがおすすめです。特に冷蔵庫で保存する場合は、密閉性の高さにより注目してキャニスターを選ぶことをおすすめします。

フリーザーバッグ

冷凍庫で保管する際にはフリーザーバッグがおすすめです。袋状なのでできる限り空気を抜き、キャニスターに比べて真空に近い状態を作ることができます。酸素との接触を少なくし酸化を抑えて、コーヒー豆の鮮度を長くキープできるでしょう。

一方でフリーザーバッグは、遮光性が著しく低い点が難点です。解凍後にフリーザーバッグをそのまま使用し常温保存するのは避けたほうが良いでしょう。

アルミバッグ

フリーザーバッグと異なり、遮光性の高さがアルミバッグの特長です。密閉性と遮光性に優れているので、常温・冷蔵を問わず保存に適しています。真空状態を作ることができるアルミバッグであればなお良いでしょう。

さらに、コーヒー豆保管用のアルミバッグにはガス抜きの口が付いている点もメリットです。コーヒー豆は焙煎後2~3日目まで炭酸ガスを放出します。焙煎後すぐに袋に保存するとガスが充満して破裂する場合もあるので、ガス抜き口があると安心です。

4.お気に入りのコーヒー豆を大切に保存しましょう

鮮度が命であるコーヒー豆の、新鮮さをキープするための保存方法を紹介しました。密閉、温度湿度への注意、遮光の3点により、身近にある容器でもコーヒー豆を適切に保存することが可能です。お気に入りのコーヒー豆を最後まで美味しく飲みきるために、最適な保存方法を選んでください。

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