珈琲人名鑑

100キロ釜での焙煎経験が
理想のコーヒーを作る原点

株式会社 サニーフーヅ社長 安髙俊彦

焙煎したコーヒー豆と生豆、シロップなどを販売しているサニーフーヅ。戦後、急速に増えていった喫茶店にコーヒー豆を卸し、日本の喫茶店文化を影で支えてきた立役者だ。現在社長を務めるのは3代目の安髙俊彦氏。元焙煎士でもある安髙氏にサニーフーヅのコーヒーのこだわりを聞いた。

日本のコーヒー文化を支える老舗メーカー

株式会社サニーフーヅは、1924年創業の老舗コーヒーメーカー。現社長の祖父である彦次郎氏が創業し、2代目の啓祐氏が喫茶店やホテル、レストランに向けてコーヒーの製造販売を広めた。

3代目社長である俊彦氏は、大学卒業後、大手コーヒーロースターに入社。工場での焙煎作業や包装作業、そして営業、製造管理など幅広く経験を積み、42歳で現職に就く。創業当初はコーヒーだけでなく食品も多く扱っていたが、2018年の本社ビル建て替えに伴い、コーヒーと飲料に事業を集約した。

老舗喫茶店が認める、信頼のおけるコーヒー

現在、サニーフーヅは喫茶店やカフェ、レストラン、オフィスなどにコーヒーを卸している。なかには喫茶店の街、神保町の老舗、さぼうるも含まれる。歴史ある店と付き合いが長いのは「店やお客様のニーズやご要望に沿うコーヒーを作り、信頼関係を築いていきたから」と俊彦氏は話す。コーヒー豆の卸先は、皆コーヒーのプロ。当然、こだわりや要望は多くなる。サニーフーヅでは、それを叶えるために約60種以上のコーヒー豆をラインアップ。さらに高品質の商品を扱いやすい金額で取り揃えることで、どんな要望にも応えることができるという。

また、卸先のブレンド作りには、俊彦氏自身が元焙煎士であったことも大きく活きている。サニーフーヅに入社する前は、100キロ釜でコーヒーを焙煎。当時はもちろん、今でもその規模の焙煎を行える人は少ない。卸先であるお客様から依頼された「理想のコーヒー」を作ることができるのは、生豆の個性を見抜き、焙煎を極めた当時の経験が大きいと俊彦氏は語る。

お客様のニーズに応え続ける、
それがサニーフーヅの使命

官能検査でコーヒー豆の品質をチェック

サニーフーヅでは毎朝、官能検査やカッピングを行い、卸しているコーヒー豆の香りや味をチェックしている。コーヒーの味や香りは主観にも左右されるため判断が難しいが、プロとして行う官能検査では口当たり、酸味と甘みのバランス、クリーンカップ、飲んですぐの先味と後味、コクと味わいなどを確認する。なかでも俊彦氏が重視するのは、コクと味わい。コクやボディがあって、後味がやわらかいものが、最も美味しいと感じるコーヒーだ。

官能検査やカッピングを正しくフラットに同じ条件で行うために決めていることがある。味覚が変わってしまうので朝食は刺激のあるものを控え、もちろんタバコも吸わない。さらに、体調が悪いと味の感じ方が変わってしまうため、日々、体調を整えておくことにも力を注いでいる。

昨今増えている、生豆のニーズにも対応

サニーフーヅでは焙煎豆の卸しだけでなく、焙煎する前の生豆のニーズも最近多くなっている。お客様から「このような生豆はないか」との要望があれば、商社に掛け合い、テストロースティングして品質の高い生豆を選び買い付ける。

業務用ではローストがやや深めのものが人気だが、個人のお客様の好みはさまざまだ。たとえばお客様の年齢によってコーヒーの好みは異なり、40歳以上の方は苦みを押さえたものを求め、若者はミルクを入れても味が負けないものが人気だ。どの年代にもあった豊富な種類を用意することで、こだわりの強いお客様、そしてさまざまな顧客を持つ焙煎士など様々なリクエストに応えている。

美味しいは当たり前。満足感を提供したい。

インタビュー中、側で行われていたコーヒーの梱包を見ると、普段見かけない250グラムで袋詰めをしている。「店のオペレーションを考えて250グラムで挽いたコーヒー豆を納品してほしい」というニーズにも丁寧に応えているのだという。

サニーフーヅとして最も大切にしていることは、美味しいものを提供するだけでなく「満足感を与える」ということ。コーヒーを飲むシチュエーションはさまざまあるが、どのようなときにも喜んでもらえるよう、美味しいことはもちろん、満足感もあわせて提供することを意識している。その姿勢が長年数多くの焙煎士、そしてお客様から愛される秘訣なのだろう。

Product商品詳細

株式会社 サニーフーヅブレンドコーヒー 艶S

(200g)620円(税別)

  • 価格は取材時点のものになります

先代、啓祐氏の時代にできた「ブレンドコーヒー 艶S」は今なお一番人気。ブラジルやコロンビアの甘さと香りが特徴で、ブラックでもカフェラテでも美味しく飲める。冷めても美味しいが、本当に美味しいコーヒーの条件とされているが、このコーヒーは冷めても味の変化がなく、香りも高い。またパッケージは時代に合わせて変化しつつも、中身はトレンドに左右されないというポリシーを貫いている。

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Company会社情報

会社名 株式会社 サニーフーヅ
住所 152-0001 東京都目黒区中央町2-25-5 
電話 03-3793-2811
FAX 03-3793-2815
営業時間 8:30〜17:00
定休日 土、日、祝日
Mail info@sunny-foods.co.jp
HP http://www.sunny-foods.co.jp/
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