エルサルバドル産コーヒーの魅力とは?マイルドな酸味とすっきり後味を楽しもう

中央アメリカ中部に位置するエルサルバドルは、小さいながらもコーヒー生産が非常に盛んな国です。コーヒー栽培に適した環境を有しており、国全体がコーヒーの改良に積極的なのが特長です。本記事では、エルサルバドル産のコーヒーの生産や品種、美味しい淹れ方などを解説します。

1.コーヒーの産地エルサルバドル

中央アメリカ中部に位置するエルサルバドルは、コーヒーの栽培に適した環境を有しています。まずは、エルサルバドルという国の特長やコーヒーの栽培環境を説明します。

中央アメリカの小さな国エルサルバドル

エルサルバドル共和国は、中央アメリカの中部に位置する小さな国です。北西はグアテマラと、北と東はホンジュラスの国境が接しており、南と西は太平洋と面しています。カリブ海諸国を除くと、米州大陸部全体で最小の国家です。それと同時に、中米一人口密度が高い国として有名でもあります。

エルサルバドル産コーヒー豆の栽培環境

エルサルバドルは面積が小さな国ですが、小さくともコーヒー栽培に非常に適した恵まれた環境を有しているのです。

エルサルバドルは火山が20以上ある火山地帯でもあります。火山灰を多く含んだ土壌はミネラルが豊富で、コーヒーの木にしっかりと栄養を与えられるのです。日照量を調整する役割を担うシェードツリーも、腐葉土になり栄養を届けてくれます。

それだけではなく、国土のほとんどが高地で標高が高いため、気温が上がり過ぎることもありません。また、コーヒー栽培に欠かせない環境のひとつである雨の量も十分にあります。他のコーヒー栽培適地と同様に、エルサルバドルも雨季と乾季が存在するのです。エルサルバドルの環境は、コーヒー栽培の視点から見ると非常に優れていると言えるでしょう。

エルサルバドル産コーヒーの生産状況

エルサルバドルのコーヒー栽培は、国の農業生産の約30%を占めていると言われています。輸出総額は全体の約50%で、国の人口の25%ほどがコーヒー栽培関係者です。このことから、コーヒー生産はエルサルバドルにとって非常に重要な産業であると言えるでしょう。

コーヒー生産が盛んなエルサルバドルですが、大規模な農園は少なく、機械化が進んでいない小規模農園がほとんど。政府はコーヒーの生産に対して非常に協力的です。エルサルバドル国立農政省コーヒー研究所と呼ばれる組織では、日夜コーヒーの品種改良や生産技術の研究が行われています。政府主導でコーヒーの改良などが積極的に行われているのは、エルサルバドルのコーヒー生産の特長でもあります。

2.エルサルバドル産コーヒーの特長

エルサルバドルコーヒーの等級は、標高の高さによって決められます。ここからは、エルサルバドル産コーヒーの等級分けや味わいについて詳しく見ていきます。

エルサルバドル産コーヒーの等級

エルサルバドル産のコーヒーは、栽培された場所の標高の高さで格付けされるのが特長。一番グレードの高いものは標高1200メートル以上で育てられたストリクトリー・ハイ・グロウン(SHG)。以下、標高900~1200メートルのハイ・グロウン(HG)、標高500~900メートルのセントラル・スタンダード(CS)と続きます。

エルサルバドル産コーヒーの味わい

エルサルバドル産コーヒーの味わいは、酸味がマイルドで後味がスッキリしているのが特長です。苦みが後に残りにくいので、非常に飲みやすいコーヒーと言えるでしょう。ハニープロセスと呼ばれる精製方法の効果で、はちみつのような自然でまろやかな甘みも感じられます。あっさりしたコーヒーが好きな方には、特におすすめです。

味わいがスッキリとしているのに、香りは豊かで芳醇なのもポイントです。

3.エルサルバドル産コーヒーの品種

エルサルバドルで採れるコーヒーはブルボン種がメインですが、他にも複数の種類があります。なかには、希少性の高い銘柄も。ここでは、エルサルバドルで採れるコーヒーの品種を紹介します。

ブルボン種

エルサルバドルで栽培されるコーヒーは、すべてアラビカ種です。その7割ほどが、アラビカ種の原種と言われているブルボン種。ブルボン種は、病気にかかりやすく育てるのに非常に手間がかかると言われます。エルサルバドルがコーヒー豆の品種改良に積極的なのは、少しでも病気に強い種を生み出し生産効率を上げるためとも言えるでしょう。

パーカス種

パーカス種はブルボン亜種から突然変異で生まれた品種です。ブルボン種と比較して木は小ぶりですが、大きな葉をつけるのが特長的な種です。マイルドで優しく広がっていく酸味と、ローストナッツのような香ばしさとほのかな甘さが感じられる後味が魅力。爽やかな味わいが好みの人におすすめです。

パカマラ種

パーカス種と、ブラジルやコロンビアで少量生産されるティピカ種の突然変異種、マラゴジーペの交配種がパカマラです。マラゴジーペの特長であるコーヒー豆の大きさを引き継いでおり、肉厚で粒が大きく、存在感があります。非常に香りが豊かで味わいもまろやか。フルーティーさやコクも感じられる希少な品種です。

ゲイシャ種

ゲイシャ種は、エチオピアのゲシャという地域で発見された品種です。エチオピアからパナマに持ち帰られて栽培され、それがエルサルバドルにも伝わりました。フルーツのような酸味とはちみつのような濃厚でまろやかな甘みは、一度、飲んだら忘れられない味。高値で取引されており、世界有数の高級コーヒーの一つです。

4.エルサルバドル産コーヒーの美味しい飲み方

コーヒー豆の焙煎度や挽き方にこだわれば、コーヒー本来の美味しさをさらに引き立てることができます。エルサルバドル産コーヒーの焙煎や挽き方、美味しい淹れ方を紹介します。

おすすめの焙煎度

エルサルバドルのコーヒーは比較的甘みを感じられるのが特長です。そのため、特におすすめなのは浅煎りから中煎りです。浅煎りや中煎りだと、エルサルバドル産コーヒーの甘さがより引き立ち、個性を感じやすくなるでしょう。

甘みが強いコーヒーが苦手という方は、深煎りで飲んでみてください。深煎りにすると甘さが残らずナッツのような香りが楽しめます。浅煎りや中煎りとは違った味わいです。

おすすめの挽き方

エルサルバドル産コーヒーは苦みが少なくスッキリとした酸味があるため、中挽きから中粗挽きで酸味を引き立たせるのがおすすめです。コーヒー豆は細かく挽くほど苦みが出やすくなります。苦みがあるコーヒーが好きでも、細かく挽くと雑味が出る恐れがあるので、注意してください。

エルサルバドル産コーヒーの淹れ方

通常、コーヒーをドリップで淹れる際のお湯の適温は約90℃と言われています。エルサルバドル産コーヒーでは、若干低めの85~87℃が目安。香りとコクが引き立ち、エルサルバドル産コーヒーの長所をより強く引き出してくれます。

コーヒーの淹れ方は、他のコーヒーと同様です。パッケージに表記された量を守り、蒸らしをしっかりと行ってから3回ほどに分けてお湯を丁寧に注いでいきましょう。

ドリップコーヒーの美味しい淹れ方については、こちらの記事で紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

5.エルサルバドル産コーヒーの味わいを楽しもう

エルサルバドルは国全体がコーヒー生産に積極的で、栽培に適した環境を活かして上質なコーヒーを育てています。新しい品種や生産方法の開発など、これからのコーヒー生産にも目が離せません。日々、改良されていくエルサルバドル産コーヒーの味わいを楽しんでみてください。

【おすすめ記事】

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

コーヒーコラムトップへ戻る

コーヒーサミットオンライン