コーヒーを蒸らすのは何のため?コーヒーを美味しく味わうための大切なコツも紹介

蒸らしは、コーヒー豆に含まれる炭酸ガスを抜いて、成分の抽出量を増やすことができる非常に大切な工程の一つです。蒸らす時間によってコーヒーの味わいも変化するため、適切な時間で丁寧に行いましょう。本記事ではコーヒーの蒸らしの必要性や、上手に蒸らすコツを紹介します。

1.蒸らしの重要性

一般的なドリップ式のコーヒーの淹れ方では最初に少量のお湯を注いて、コーヒー粉を蒸らす工程があります。蒸らしは味わいを大きく左右するのはもちろん、鮮度を見極めることができるのです。まずは、コーヒーを蒸らす理由について詳しく見ていきましょう。

コーヒーを蒸らす意味とは

ドリップでコーヒーを淹れる際には、抽出の前に蒸らしが必要になります。蒸らしは、コーヒーとお湯をなじませるための重要な工程。コーヒー豆は焙煎すると炭酸ガスを含む性質を持っており、お湯で蒸らすことで炭酸ガスが放出できるのです。炭酸ガスを放出しておくと、コーヒー豆の表面積が大きくなります。表面積が大きくなることで、成分が抽出しやすくなるのです。

蒸らしを丁寧に行って酸味、苦味、甘味をしっかりと抽出すれば、コーヒー豆が持っている個性を感じやすくなるでしょう。コーヒーを蒸らす工程が、味わいを左右するのです。蒸らしでしっかりと炭酸ガスを放出しておかないと、炭酸ガスが邪魔をしてドリップが上手くいかない恐れもあります。

蒸らし時間によって味わいが変化

蒸らしの時間はどれくらいが適正なのかご存知でしょうか。時間は長ければ長いほど良いというわけではなく、反対に短か過ぎてもいけません。ただし、コーヒーの味には一人一人の好みがあり、好みに合わせた味わいに近づけるために蒸らす時間を調整するのもおすすめです。

一般的に蒸らす時間は、20秒~30秒前後が理想的とされています。適切な時間で蒸らすことで、甘みや深み、後味を感じやすくバランスの良い味わいとなるのです。

蒸らす時間を短めにすると、甘みが出にくくスッキリとした味わいになります。酸味が強く出る傾向にあるため、爽やかな飲み口のコーヒーが好みの場合は、蒸らす時間を少し短くしてみるのもおすすめです。

反対に、蒸らす時間を長くすると渋みが増しやすくなります。強い渋みは苦みと合わさると不快に感じられることが多いため、長時間の蒸らしは避けた方が良いでしょう。

コーヒーの鮮度を見極められる

蒸らす工程では、お湯を少量注ぐとコーヒー粉がもこもこと膨らんできます。内側から押し出されるように膨らむのは、コーヒーに含まれる炭酸ガスが出ているから。そもそもなぜ炭酸ガスが含まれているのかと言うと、コーヒー豆を加工する過程が関係しているのです。

コーヒーの生豆を焼く際には、コーヒー豆に含まれる水分が蒸発していきます。そして焙煎されたコーヒー豆には、たくさんの炭酸ガスが閉じ込められるのです。実はこの炭酸ガスは、コーヒーの香りの元でもあります。

蒸らす際には、コーヒー粉の膨らみ方に目を向けてみてください。炭酸ガスは時間の経過とともに自然に抜けていってしまうため、新鮮なものほど蒸らした時によく膨らみます。反対に蒸らしてもあまり膨らまないものは、時間が経過して炭酸ガスが抜けているからと考えられるでしょう。

2.コーヒーを上手に蒸らすコツ

コーヒーの蒸らしを正しく行えば、香りが引き立ち味わいも良くなります。コーヒー豆本来の良さを引き出すためにも、蒸らしは非常に大切なのです。ここからは、コーヒーを上手に蒸らすポイントを紹介していきます。

お湯の注ぎ方と量に注目

コーヒーの蒸らしで注意しておきたい重要なポイントは、お湯の量と注ぎ方です。お湯の量は少な目で、そっと注ぐのが基本。少な過ぎるとお湯が底まで浸透しにくくなります。お湯の注ぎ方は、優しく丁寧を心がけると良いでしょう。勢いが強過ぎると、水圧で一部分に穴が開いたようになり、お湯が落ちにくくなってしまいます。しっかり抽出が行えず、薄味で水っぽいコーヒーになってしまうので注意が必要です。

フィルターの中心から外側に向かって優しく「の」の字を描くように注ぐのがコツ。コーヒー粉が膨らんでお湯が全体に行き渡ったところで、手を止めます。

蒸らし時間をしっかりとる

お湯を注いで蒸らしが始まったら、時間を確認しておきましょう。適切な蒸らし時間をとることで、コーヒーの味わいがさらに上質になります。蒸らす時間の目安は、20秒~30秒程度です。あまり長く置くと雑味が出てしまうので、長くても40秒以内に留めるようにしてください。反対に、短過ぎると物足りない味になる恐れがあります。

とはいえ、味の好みはさまざま。目安は20秒~30秒とされていますが、蒸らす時間を調整して好みの味わいを模索してみるのもおすすめです。

3.コーヒーを蒸らした後の注ぎ方も大切

コーヒーを蒸らしたら、次は抽出する番です。せっかく正しい方法で蒸らしたのですから、抽出も正しく丁寧に行ってコーヒーをより美味しく味わいましょう。ここからは、コーヒーを蒸らした後の注ぎ方を解説します。

蒸らし後は3回に分けて注ぐ

蒸らしの後のお湯は、1回で注ぐのではなく同じペースで分けて注ぎます。3回程度に分けるのが一般的。同じペースで注ぐと、コーヒーの抽出が安定するため味わいも良くなるでしょう。

3回に分けて注ぐ際には、トータルでかかる時間にも注目してみてください。ドリップで淹れる目安時間は、3分と言われています。蒸らしに20秒~30秒かかるわけですから、抽出は2分半ほどで済まさなければなりません。あまり長い時間放置しないように気を付ける必要があります。

蒸らし同様注ぎ方がポイント

蒸らしと同様に、抽出でもお湯の注ぎ方は丁寧に優しく行うのが基本です。3回とも同じペースで、優しく「の」の字を描くように注ぎましょう。同じ場所に注いでしまうと、湯溜まりができたり穴が開いたりして、お湯が落ちにくくなってしまいます。抽出が上手くいかず味を損ねてしまうかもしれないので、注ぎ始めたら手を止めないようにしてください。

ドリップコーヒーを淹れるのに必要な道具やお湯の温度、量や注ぎ方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、美味しいコーヒーを淹れる参考にしてみてはいかがでしょうか。

4.コーヒーを美味しくするには蒸らしが重要

コーヒーを淹れる際の蒸らしは、味わいを左右する重要な工程です。焦って行わずに、じっくりと丁寧に、適切な方法を心がけるとコーヒーがさらに美味しくなるでしょう。蒸らしで炭酸ガスをしっかりと放出させれば、香りもより引き立ちます。蒸らす時間にも注目して、自分好みのコーヒーを淹れてみてはいかがでしょうか。

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