メキシココーヒーは芳醇な香りが魅力。歴史・人気の品種や銘柄も紹介。

メキシココーヒーは、芳醇な香りが魅力的なコーヒーです。この記事ではメキシコで生産されるコーヒーについて、歴史や生産状況、特長、人気の品種や銘柄、伝統的なメキシココーヒーの飲み方などを紹介します。メキシココーヒーのことや本場メキシコでのコーヒーの飲み方を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

1.メキシココーヒーについて

まずはメキシコの国のことやメキシココーヒーの歴史、メキシココーヒーを支えている機関について解説します。

ブラジル、コロンビアに次ぐコーヒー大国「メキシコ」

メキシコは、アメリカ合衆国の南にある国です。面積は196万㎢で、日本の約5倍ほど面積が大きい国です。またマヤ文明が栄えた国とも言われています。メキシコは16世紀にスペインなどの植民地となり、19世紀に独立しました。国民の過半数が農業を行っています。ラテンアメリカの中ではブラジル、コロンビアに次ぐコーヒー大国です。

メキシココーヒーの歴史

スペイン人によってメキシコにコーヒーノキが植えられたのが、1795年。当時、コーヒー豆の生産はあまり普及しませんでした。理由は、金や銀などの鉱物が頻繁に採れる地域に植えられたためです。

その後1914年の農奴解放により、小作農が自分の地域のコーヒーノキを栽培するようになり、少しずつコーヒー豆の生産が広がっていったと言われています。

メキシココーヒーを支える機関

20世紀の初頭、メキシコの政党がメキシコ国立コーヒー研究所(INMECAFE)を設立しました。この頃からメキシコでも少しずつコーヒー豆の生産によって、外貨獲得が見込めるようになりました。メキシコのコーヒー豆の生産は1973年から1990年の期間で、大きく増加。しかしコーヒー研究所は短期間の実験としての機能だったため、1989年に解散しました。

コーヒー研究所の解散により、農家への支援や資源へのアクセスがなくなったため、1990年代の初頭に、カトリック教会などの支援を得て、メキシコのコーヒー協同組合CEPCOとUCIRIが設立されました。

メキシコのコーヒー協同組合は、仲介人による不当な金額のコーヒー豆の売買を防ぐことなどを目的としています。またオーガニックコーヒーの栽培を推奨しています。このような取り組みなどを行い、メキシココーヒーの基礎作りに貢献しているのです。

2.メキシココーヒーの生産状況

メキシココーヒーの生産環境やコーヒーの実の収穫~加工までの工程を解説します。メキシコで良質なコーヒー豆が生産されている秘密を学びましょう。

メキシココーヒーの生産環境

メキシコは、国土のほとんどが標高1,000m以上です。標高が高いと、日中と夜の寒暖差が大きくなり、美味しいコーヒー豆に仕上がります。メキシコの年間降水量が1,400㎜~2,000㎜ほどで、コーヒーノキを栽培している地域の気温は平均19度。土壌の状態も良く、シェイドツリー(日よけの木)を植えて調整が必要なほど日射量も十分に与えられていることから、コーヒーノキを栽培するのに適した環境と言えます。

メキシココーヒーの実の収穫~加工

メキシコのコーヒーノキの栽培の多くが、南部で行われています。メキシコ北部は乾燥地帯のため、コーヒーノキを栽培するのが難しいからです。

南部にある山岳地帯は、急斜面なところが多いため、コーヒーの実の収穫は手摘みで行われています。手摘みでの収穫によって、熟したコーヒーの実だけを丁寧に収穫しています。収穫されたコーヒーの実は水洗処理をされ、天日乾燥。収穫から加工までの工程を丁寧に行っているため、欠点豆の少ない高品質なコーヒー豆が作られています。

3.メキシココーヒーの特長

すべての風味のバランスが良いと言われているメキシココーヒー。ここではメキシココーヒーの風味や等級の格付けなど、メキシココーヒーの特長を紹介します。

メキシココーヒーの風味

メキシココーヒーは、全体の風味のバランスが良い上品なコーヒーです。特に酸味と甘味がバランスがとても良いと言われています。芳醇な香りで、コクがあるのにさっぱりとした後味のコーヒーです。

メキシココーヒーの格付け

メキシコでは生産地の標高で格付けが行われています。900~1,200mの標高で生産されたコーヒー豆がHG(High Grown)、スペイン語でAltura(アルチュラ)と呼ばれており、メキシコのコーヒー豆の最高品質です。600~900mをPW(Prime Washed)、こちらはスペイン語でprima lavado(プリマラバド)と呼ばれています。

4.メキシココーヒーの人気の品質や銘柄

メキシココーヒーのコアテペックという銘柄は、世界最高品質のコーヒーとして高値で取引されることもあります。ここではメキシココーヒーの人気の品種や銘柄について紹介します。

コアテペック

コアテペックは、ベアクルス州のコアテペック地区の小規模農園で生産されているコーヒー豆です。この地区は昔ながらの伝統を守りながら、良質なコーヒー豆を生産していることで知られています。

世界最高品質のコーヒー豆として、高値で取引されることもあります。なめらかな舌触りが特長で、酸味と苦味がほど良く、チョコレートのような甘味と香り、コクを楽しめるコーヒーです。

その他の銘柄

メキシコのコーヒーには他にも、チアパス州のタパチュラ、プエブラ州のプエブラ、オアハカ州のオアハカ、東部のベラクルス州のハラパなどの銘柄があります。生産地域によって気候条件が異なるため、同じメキシコ産コーヒーでも風味が微妙に異なります。銘柄による風味の違いも楽しんでみてください。

5.伝統的なメキシココーヒーの飲み方

メキシコでは煮出しをしてコーヒーを抽出しています。またコーヒーに砂糖やシナモンを加えるといった飲み方も。ここでは伝統的なメキシココーヒーの飲み方を紹介します。

メキシココーヒーの伝統的な抽出方法

煮出したコーヒーを布フィルターで濾して飲むのが、伝統的なメキシココーヒーの飲み方です。まず深煎りで、細挽きにしたコーヒー粉を水と一緒に鍋に入れます。そして火にかけて沸騰させないように注意しながら混ぜ、煮出したコーヒーを布フィルターで濾せば完成です。現地ではカフェ・デ・オーヤと呼ばれています。

砂糖やシナモンなどを加えた「カフェ・デ・オジャ」

メキシコでは砂糖やシナモンを加えて、コーヒーを楽しむ人もいます。このコーヒーはカフェ・デ・オジャと呼ばれています。まず水の入った鍋に砂糖やシナモンを加えて沸騰させ、砂糖をしっかり溶かすのがポイントです。

その後、コーヒー粉を加え、5分ほど煮出します。布フィルターで濾しながらカップに注ぎ、仕上げにシナモンスティックを添えたら完成です。

6.伝統的なメキシココーヒーを飲んでみよう

メキシコにはコーヒーノキの栽培に適した環境が揃っています。メキシココーヒーには銘柄があり、同じ国内で生産されたコーヒー豆でも若干風味が異なります。それぞれ飲み比べてみるのも良いでしょう。また本場メキシコでは、煮てコーヒーを抽出しています。シナモンを加えて飲む人も。ぜひ本場の飲み方でメキシココーヒーを楽しんでくださいね。

【おすすめ記事】

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

コーヒーコラムトップへ戻る

コーヒーサミットオンライン