ペルー産のコーヒーはマイルドで後味が良い。現地での少し変わった飲み方とは

ペルーは、南アメリカ大陸に属する共和国です。周囲をコーヒー生産国に囲まれており、コーヒー生産量も世界上位を誇っています。この記事ではペルーの国の概要や、コーヒーの歴史、生産方法や栽培方法、特長、美味しい飲み方などを紹介します。ペルーについてやペルーでのコーヒーの飲み方を知り、美味しいコーヒーを味わいましょう。

1.コーヒー産地としてのペルー

まずはペルーがどこにあり、どのような国なのか、ペルーの国の概要を解説します。またペルーのコーヒーの歴史についても紹介します。

ペルーの概要

ペルーは南アメリカ大陸の西側に位置する共和国です。ペルーでは紀元前から古代文化が栄え、1200年代にインカ帝国ができました。インカ帝国の文化であるナスカの地上絵やマチュピチュなど、ミステリアスな世界遺産は現代でも複数存在しています。16世紀にスペインの植民地となったたため、公用語はスペイン語です。しかし現地の一部の人達には、アイマラ語やケチュア語を使う人もいます。

ペルー産コーヒーの歴史

ペルーにコーヒーが伝わったのは、スペイン植民地時代の1700年代です。スペインの人達により、ペルーでコーヒーノキの栽培が始まりました。1821年に独立しましたが、コーヒーノキの栽培はそのまま受け継がれ、現在ではコーヒー豆の生産量が世界第11位(2019年)で、ペルーの主要な収入源となっています。

ペルー産のコーヒー豆は質が良く、2010年のアメリカスペシャルティ・コーヒー協会(SCAA)の品評会で1位を受賞。しかし良質なコーヒー豆のほとんどが国外に輸出されています。

2. ペルー産コーヒー豆の生産

世界的に見ても生産量の多いペルー産のコーヒー豆。ここではペルーのコーヒー豆の生産について、コーヒーの栽培環境や生産方法、生産地域などを紹介します。

ペルー産のコーヒーの栽培環境

ペルーはアンデス山脈とアマゾン川によって水量が豊富です。気温は20~30度と比較的温暖ですが、1日の寒暖差が激しく、湿度も高め。しかしこのような環境こそ、コーヒーの栽培に適した環境です。

ペルー産コーヒー豆の生産方法

ペルーでは約22万世帯がコーヒー農家です。そのうちの85%が3ha以下の小規模農園で、コーヒー豆の生産のほとんどを手作業の有機栽培でおこなっています。日本に輸入されるコーヒー豆も、このような農園で作られるオーガニックコーヒーが多いです。ペルーでは、非水洗式(ナチュラルプロセス)と水洗式(ウォッシュドプロセス)で精選されることが多く、精選方法は農園によって異なります。

ペルー産コーヒー豆の生産地域

ペルーではアラビカ種のコーヒーノキが栽培されています。コーヒー豆の生産を行っているのは、ペルーの25県中15県。そのなかでも北部の3県、カハマルカ、アマゾナス、サン・マルティンの地域では、ペルー産コーヒー豆の6割ほどの量を生産しています。

北部3県で生産されるコーヒー豆は高品質です。北部3県以外だとフニンやクスコ、アヤクチョなども主な生産地域です。

3.ペルー産コーヒーの特長

ここではペルー産コーヒーの味わいや格付けなど、特長を紹介します。また、あまり知られていない珍しいペルー産コーヒーについても解説します。

ペルー産コーヒーの味わい

ペルー産のコーヒーはマイルドで、後味に甘味が広がります。南米特有のナッツのような風味があり、軽めのコクとほど良い酸味、まろやかな苦味が特長のコーヒーです。

ペルー産コーヒー豆の格付け

ペルーでは欠点豆の数値によって等級分けされます。欠点数が300gあたり15個以内はグレード1、16~23個以内はグレード2、24~30個以内はグレード3、31~35個以内はグレード4、36~40個以内はグレード5と格付けされます。

ペルー産コーヒー豆の種類

ペルーでは生産地域ごとにコーヒー豆の特長も変わります。特に人気の種類は、エルパルゴとチャンチャマイヨです。エルパルゴは標高1,300mのエルパルゴ山脈で生産されたコーヒー豆です。ビターチョコレートのような甘味と苦味が特長。チャンチャマイヨは標高1,500~1,600mのチャンチャマイヨ渓谷で生産されたコーヒー豆です。スパイシーな香りと濃厚なコクが人気のコーヒーです。

カフェ・ウチュニャリ

ペルーには、インドネシアのジャコウネココーヒーのような精製方法のコーヒーがあります。ジャコウネココーヒーは、ジャコウネコという動物がコーヒーの実を食べ、消化されずに排出された種をコーヒー豆にして抽出したものです。ペルーではハナグマがこの役目を担っています。

ハナグマの嗅覚は鋭く、完熟したコーヒーの実だけを好んで食べています。ハナグマから排出され、種をコーヒー豆にして抽出したものを「カフェ・ウチュニャリ」と言います。「カフェ・ウチュニャリ」は、まろやかな酸味と上品な甘味が魅力のコーヒーです。

4.ペルー産コーヒーの美味しい飲み方

最後にペルー産コーヒー豆の焙煎度やおすすめの飲み方を紹介します。また現地での少し変わった飲み方についても紹介しますので、興味がある人はぜひ試してみてください。

焙煎度

ペルー産のコーヒー豆は、浅煎りにすると爽やかな柑橘系の香りとほど良い酸味のあるコーヒーに。深煎りにすると、苦味とチョコレートのような濃厚な風味を味わえます。ブラジルなどの南米独特の風味と似ているところがあるため、ブレンドにも向いているコーヒー豆です。

淹れ方

ドリップで抽出して、まずは何も加えず、ストレートで楽しんでみてください。南米産コーヒーのナッツ感を楽しみたいときは、カップの半分にドリップしたコーヒーを注ぎ、そしてお湯を加えてみましょう。雑味のないすっきりとした味わいのコーヒーを楽しめます。

現地での飲み方

ペルーのお店でコーヒーを注文すると、お湯の入ったコーヒーカップと醤油さしのような容器に入った濃厚なコーヒーが提供されます。お湯の入ったコーヒーカップに、醤油さしのような容器に入った濃厚なコーヒーを自分好みの濃さに調整しながら加えていくのが、ペルーでのコーヒーの飲み方です。

5.ペルー産コーヒーのことを知って飲んでみよう

ペルー産コーヒーは、アメリカスペシャルティコーヒー協会の品評会で最優秀賞を取ったことがある高品質なコーヒーです。焙煎度によって変わる風味や、現地での飲み方を試し、ペルー産のコーヒーを味わってみてください。

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