ニカラグアコーヒーの上質な甘みを楽しもう。産地情報やおすすめの飲み方も紹介

ニカラグアは、近隣のホンジュラスやコスタリカと同様にコーヒー生産が盛んな国です。日本の輸入量はまだ少ないですが、スペシャルティコーヒーも積極的に生産されるなど、近年注目が集まっています。本記事では、ニカラグア産コーヒーの特長、栽培環境や歴史、等級、品種についても解説します。

1.ニカラグア産コーヒーの特長

中央アメリカ中部に位置するニカラグアは、コーヒー栽培に適した環境を有しています。日本ではニカラグア産コーヒーの輸入量は少ないですが、大規模農園と小規模農園が混在したコーヒー生産が盛んな国です。まずは、ニカラグアという国の環境やコーヒーの生産状況などを紹介します。

中央アメリカで最も面積が広いニカラグア

ニカラグアは、中央アメリカの中部にあるラテンアメリカの共和制国家です。北西にはホンジュラス、南はコスタリカといったように、コーヒー生産が盛んな国と隣接しています。また、東側にはカリブ海が、南西には太平洋が面している、海に挟まれた国家です。コーン諸島やミスキート諸島も有しています。

国土は日本の3分の1程度の広さですが、中米諸国の中では一番広い国です。国の中心部に火山があるのが特長です。

ニカラグア産コーヒー栽培環境

ニカラグアは、コーヒー栽培に非常に適した環境を有しています。コーヒー栽培は主に標高の高い火山地帯で行われているため、昼夜の寒暖差でコーヒー豆の栄養が増えて品質が向上するのです。さらに、火山性の土壌はミネラルを豊富に含むので、気温差だけではなく土からも十分な栄養が行き渡ります。

他のコーヒー生産大国のように、乾季と雨季が交互に訪れるため雨量も安定しています。コーヒー栽培に欠かせない条件が、ニカラグアにはしっかりと揃っているのです。

ニカラグア産コーヒーの歴史と生産状況

ニカラグアで大規模なコーヒー栽培が開始されたのは、1850年代と言われています。1870年代には、国の主要輸出作物になるほどの成長を遂げました。この成長を受け、ニカラグア政府はコーヒープランテーションの建設を奨励したり、補助金を出したりするなどの支援を行いました。生産されたコーヒーの大部分はヨーロッパへ輸出され、1992年にはついにニカラグア最大の農作物に。現在では、大規模農園と小規模農園が混在しており、マタガルパ、ヒノテガ、ヌエバ・セゴビアなどが主な生産地です。

日本では、あまりニカラグア産コーヒーを輸入していないため、知らない人もいるかもしれません。ですが、米国農務省の統計データによるとニカラグアの2019年から2020年にかけてのコーヒー生産量は2,340袋。1袋は60キログラムなので、約140トンになります。ニカラグアはコーヒー生産が盛んな国のひとつと言えるでしょう。

ニカラグア産コーヒーの等級分け

ニカラグア産コーヒーの等級は、栽培された地域の標高の高さで分けられます。標高1,500m~2,000mの地域は最も等級の高いSHG(ストリクトリー・ハイ・グロウン)として認められています。標高1,300m~1,500mは二番目のHG(ハイ・グロウン)、標高1,000m~1,300mはMG(ミディアム・グロウン)、標高500m~1,000mはLG(ロー・グロウン)です。

近年では、ニカラグアが自国主催した品評会が行われるなど、コーヒーの品質向上に積極的な姿勢が見られます。

2.ニカラグア産コーヒーの品種

ニカラグアで栽培されるコーヒーは複数の種類が存在し、非常に希少性の高い品種もあります。ここでは、ニカラグアで生産されるコーヒーの品種を紹介します。

ブルボン種

ブルボン種は、アラビカ種の代表的な品種です。同じ代表的なアラビカ種にティピカ種があります。ブルボン種は小粒ですが、密度があり身が引き締まっているのが特長です。香りも豊かで、ほのかな甘みを感じられます。

一般にアラビカ種は病気の耐性が低く虫にも弱いです。そのなかでも、ティピカ種と比較すると、ブルボン種の方が丈夫で収穫量が多い傾向にあります。

マラゴジッベ種

マラゴジッベ種は、ブラジル原産のティピカ種の突然変異によって誕生しました。生産量が少ない、希少品種の一つです。粒が大きく、肉厚で存在感のある見た目をしています。甘みと苦みをしっかりと感じられ、酸味がスッキリとした味わい。非常にバランスが良い、飲み口の良いコーヒーです。

パカマラ種

マラゴジッベ種と、ブルボン亜種の突然変異で生まれたパーカス種と呼ばれる品種を人工交配させて誕生しました。パーカスとマラゴジッベ、二つの名前の一部分を取って、パカマラ種と名付けられました。

口当たりが滑らかで、人によってはクリーミーに感じられるでしょう。あっさりとした味わいながらも、香りは芳醇です。

ジャバニカ種

ジャバニカ種はエチオピア起源の品種です。非常に希少ですが、味わいの良さから、近年、注目が集まっています。もともとはインドネシアのジャワ島のコーヒーとして根付き、ジャバと呼ばれていました。オランダ人がジャワ島に持ち込み、栽培されたと言われています。後にニカラグアへと伝わり、現在のジャバニカ種となりました。

コクがある反面、やわらかいクリーミーさも感じられます。華やかな味わいの中に酸味も感じられ、バランスの良い品種です。

3.ニカラグア産コーヒーの美味しい飲み方

焙煎方法や飲み方にこだわれば、ニカラグア産コーヒーの良さをより引き出すことができます。ここでは、ニカラグア産コーヒーを美味しく飲むポイントを説明します。

フルーティーさを楽しむには

フルーティーさを楽しみたいなら、ナチュラルなどの精製方法を選んでみてください。ナチュラルは、コーヒーチェリーを長時間乾燥させることが特長です。長時間乾燥させる精製方法は、香りと甘みがしっかりと感じられます。パルプドナチュラルは、果肉を取り除いた後に短時間で乾燥させます。酸味は「パルプドナチュラル」の方が強く感じやすいでしょう。

焙煎度は、中浅煎りから中煎りがおすすめ。フルーティーさがより強まりながらも、味わいはマイルドになります。

香ばしさを楽しむには

香ばしいコーヒーを楽しみたい時は、ジャバニカ種の浅煎りがおすすめです。一般的に浅煎りはフルーティーな香りが引き立つと言われていますが、ジャバニカ種の浅煎りはナッツに似た香ばしさを感じられます。黒糖のようなまろやかな甘みとのバランスが絶妙です。

苦みを楽しむには

深煎りのものを選ぶと、苦みが強くなります。特に淹れたては、苦味がはっきりと立ち日本人好みの味わいになるでしょう。冷めてくるとほんのりと優しい酸味を感じられるので、温度変化による味わいの違いを楽しむのもおすすめです。

コーヒーの焙煎については、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

4.ニカラグア産コーヒーの甘みと香りを味わって

ニカラグア産コーヒーは日本ではまだポピュラーではありませんが、新しいスペシャルティコーヒーの生産国として徐々に注目が集まっています。品種のバリエーションが豊富で飲みやすいものが多いです。ニカラグア産コーヒーを見かけたら、ぜひ一度、味わってみてください。

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