パプアニューギニアコーヒーの魅力とは。マイルドな酸味と爽やかな後味を楽しもう

日本から南、太平洋に浮かぶニューギニア島の東半分と周辺の島からなるパプアニューギニアは、上質なコーヒーが生産される地域としても有名です。コーヒー栽培に適した環境を有し、小規模農園による手間暇かけた生産が行われています。この記事では、パプアニューギニアコーヒーの特長や味わいについて紹介します。

1.パプアニューギニアについて

パプアニューギニアは、南太平洋に位置する島国です。コーヒーの歴史は浅いですが、上質なコーヒーが生産されることで世界的に注目が集まっています。まずは、パプアニューギニアという国や環境を見ていきましょう。

パプアニューギニアの概要

パプアニューギニアは、日本から南にある南太平洋に位置するニューギニア島の東半分と、周辺の島からなる独立国です。ニューギニア島は世界で2番目に大きい島と呼ばれており、パプアニューギニアの面積は周辺の島を合わせると約46万㎢にも及びます。パプアニューギニアの人口は、2018年現在で約861万人。海や山などの自然が非常に豊かなことから、地球最後の楽園といった別名があることでも有名です。

パプアニューギニアの環境

パプアニューギニアの島の中央には、標高4,000mの山脈が存在します。コーヒー栽培は、標高1,500m~2,000m付近の地域で行われています。標高が高いため昼夜の寒暖差が激しく、土壌は火山地帯なのでミネラルが豊富。雨季と乾季があり、熱帯性モンスーンの影響から年間の降雨量は2,000mm前後となっています。これらの環境は、コーヒーの栽培に好都合なのです。コーヒー栽培に適した恵まれた環境が、パプアニューギニアで上質なコーヒーが採れることの裏付けになるとも言えるでしょう。

2.パプアニューギニアのコーヒー生産

コーヒー栽培に適した環境を有しているパプアニューギニアでは、小規模農家によって手作業で収穫が行われます。ここでは、パプアニューギニアのコーヒー生産状況や歴史、栽培方法をチェックしていきましょう。

パプアニューギニアとコーヒーの歴史

パプアニューギニアにコーヒーの木が初めて植えられたのは、1930年代と言われています。ヨーロッパの宣教師がジャマイカ産のブルーマウンテンの苗木を持ち込んだのが始まりです。1950年頃には、本格的なコーヒー栽培が開始されました。上質で美味しいパプアニューギニア産コーヒーとして有名なシグリを栽培しているシグリ農園も、この頃から開拓されます。シグリ農園は、1950年代末に西部高地地方のワギ・バレーに開発された大農園です。

その後、パプアニューギニアは1975年にオーストラリアから独立しました。独立後は、独自のコーヒー栽培を行い、現在に至るまで良質なコーヒー豆を丁寧に生産しています。

パプアニューギニアのコーヒー生産状況

パプアニューギニアは1975年までオーストラリアの統治下にありました。統治下においてのコーヒー生産は外国人が所有するプランテーションで行われていましたが、現在はプランテーションの割合は約12%に落ち着いています。残りの88%は小規模農園なので、パプアニューギニアのコーヒー生産はほとんどが小規模農園で行われていると言えるでしょう。2018年現在のコーヒー生産量は、57,965トンです。

パプアニューギニアコーヒーの栽培方法

先述したように、パプアニューギニアは、現在では小規模農園がほとんどです。機械化があまり進んでいないため、栽培や収穫は昔ながらの手作業が主流です。収穫の時期は乾季にあたる4月から8月にかけて。完熟になったコーヒーチェリーを、ひとつずつ確認しながら手摘みで収穫していきます。コーヒーの木が直射日光に当たり過ぎないようにシェードツリーを利用するなど、自然の豊かさを最大限に活かした栽培方法が特長的です。

3.パプアニューギニアコーヒーの特長

パプアニューギニアでは、コーヒー豆の大きさで等級が分けられます。ここでは、パプアニューギニア産コーヒーの有名銘柄やコーヒーの等級分けの方法について詳しく見ていきましょう。

パプアニューギニアコーヒーの種類

パプアニューギニアで栽培されるコーヒーは、アラビカ種が多くなっています。有名な銘柄は、シグリやキンデン、ギガバー。なかでもシグリは、パプアニューギニアコーヒーの歴史ともつながりが深い銘柄でもあります。
また、近年では品質が良く満足度の高いスペシャルティコーヒーも増えてきており、上質なコーヒー生産国として注目が集まっているのです。

パプアニューギニアコーヒーの等級分け

パプアニューギニアコーヒーの等級分けは、コーヒー豆の大きさを比較して行われます。コーヒー豆が大きければ大きいほどランクが高くなり、最高ランクはスクリーンサイズ6.95mm以上の「AA」。以下はスクリーンサイズ6.75〜6.95mmの「A」、スクリーン6.55〜6.75mmの「B」と続きます。

パプアニューギニアのコーヒーはアルファベットが若いほど高級になるのが特長的です。例えば、最高ランクのコーヒーの場合は「パプアニューギニア シグリ AA」のように、コーヒーの種類に等級がつけられます。

パプアニューギニアコーヒーの味わい

パプアニューギニアコーヒーの味わいは種類によっても異なりますが、酸味が優しくフルーティな傾向と言えるでしょう。爽やかな後味なのにしっかりとコクが感じられ、スッキリとした味わいです。癖も少なく飲みやすいため、万人受けしやすい味わいかもしれません。

4.パプアニューギニアコーヒーを味わう

パプアニューギニアのコーヒーは、どんな焙煎度でも美味しく味わうことができます。一般的なドリップコーヒーでも美味しく飲めるので、自宅でもぜひ味わってみてください。パプアニューギニアコーヒーの焙煎度や淹れ方について紹介していきます。

パプアニューギニアコーヒーのおすすめ焙煎度

パプアニューギニアのコーヒーは、焙煎中でもフルーティで甘さのある香りを楽しめます。浅煎りから深煎りまで、どの焙煎度でも美味しく飲めるのも特長的。焙煎度に応じて、しっかりと風味の違いが感じることができるでしょう。一般的に、浅煎りすると酸味が引き立ち、深煎りでは苦味が際立ちます。好みに合わせた焙煎度で、パプアニューギニアコーヒーを楽しんでみてください。

コーヒーの焙煎度については、こちらの記事で詳しく解説しています。

パプアニューギニアコーヒーの淹れ方

家庭でパプアニューギニアコーヒーを楽しむなら、一般的なドリップ式で淹れるのがおすすめです。適量のコーヒー粉をフィルターにセットしたら、90℃程度に温めたお湯を少量注いで30秒ほどじっくりと蒸らします。蒸らし終わったら残っているお湯を3回程度に分けて、ゆっくりと円を描くように注いでいきましょう。

ドリップコーヒーの淹れ方や必要な道具については、こちらの記事で紹介しているのでぜひ淹れる前にチェックしてみてください。

5.味わい豊かなパプアニューギニアコーヒーを楽しんで

パプアニューギニアコーヒーは優しい酸味と爽やかな味わいが特長です。近年では品質も向上しており、スペシャルティコーヒーも続々と登場しています。豊かな自然に恵まれた島国のコーヒーを一度味わってみてはいかがでしょうか。

【おすすめ記事】

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE

コーヒーコラムトップへ戻る

コーヒーサミットオンライン