コーヒー好きなら一度は飲んでほしいブルボン。その歴史や味わいを紹介。

ブルボンとは、コーヒー豆の3大原種であるアラビカ種に属する品種です。ブルボン島で誕生したことが名前の由来となっており、現在ではさまざまな突然変異種や交配種が存在しています。本記事では、ブルボンの歴史や味わい、突然変異種の他、おすすめのコーヒー銘柄を紹介します。

「※2021.3.12 文章内容を一部修正しました。」

1.コーヒー「ブルボン」の特長

ブルボンは、世界各地で栽培されているコーヒー豆の品種です。ブルボン島で生まれたことが名前の由来となっており、サイズが小ぶりで風味豊かな点が特長。まずは、ブルボンの歴史や味わいを紹介します。

ブルボンとは

コーヒー豆の原種であるアラビカ種に属する、ブルボン。原種にはこの他、カネフォラ種(ロブスタ)、リベリカ種と呼ばれるものが存在します。

ブルボンは、同じアラビカ種に属するティピカと並んで2大優良品種と位置付けられるほど、人気の高い品種でもあります。ティピカと比較すると丈夫で生産性が高いのですが、病気に弱く手間がかかる傾向が強いです。

こちらの記事でコーヒーの種類や選び方について紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

ブルボンの歴史

17世紀以降のヨーロッパでは、コーヒーを他国に持ち出すために試行錯誤を重ねていました。17世紀にはオランダがインドネシアに、1715年にはフランスがレユニオン島にコーヒーを持ち込んだとされています。ブルボンは、1715年にインド洋のレユニオン島で生まれました。当時レユニオン島に持ち込まれたのはティピカのコーヒー豆でしたが、レユニオン島の環境がきっかけとなったのか、突然変異が起こり新しい品種が誕生したのです。この時、レユニオン島はブルボン島と人々から呼ばれていたため、生まれ故郷である島の名前が付けられブルボンとなりました。

19世紀の後半には、ブルボンはブラジルに渡って急速に広まり、現在に至ります。

ブルボンの見た目と味わい

ブルボンのコーヒー豆の見た目の特長は、サイズ感です。他の品種と比較すると、ブルボンはサイズが小ぶりな傾向に。コーヒーチェリーは赤色が基本ですが、黄色いものも存在します。黄色いコーヒーチェリーはイエローブルボン(アマレロ)と呼ばれ、希少なコーヒー豆として取引されています。

ブルボンの味わいは、しっかりとしたコクを感じられ風味が豊かな味わいと言えるでしょう。芳醇で、甘味も感じられます。特にイエローブルボンは、通常のブルボンよりも甘味が強く引き立つと言われています。

ブルボンの生産国

ブルボンのコーヒーは、もともとさまざまな国で栽培されていました。しかし、現在ではより生産性の高い他のコーヒー豆の栽培に転換した国も多く見られます。現在のブルボンの生産国は、南米のブラジルや中米のグアテマラの他、東アフリカのルワンダなどが有名です。

2.ブルボンから突然変異したコーヒー豆

ブルボンが突然変異で誕生したように、ブルボンからさらに突然変異して生まれたコーヒーの品種も存在します。ここでは、ブルボンから突然変異した品種を紹介しましょう。ブルボンとの違いを比べてみるのも楽しいかもしれません。

パーカス

エルサルバドルで発見されたブルボンの突然変異種を、パーカスと呼びます。コーヒーの木はブルボンより小さく、コーヒー豆のサイズも小ぶりであるのが見た目的な特長。完熟までの期間が短いため、生産性が高い品種です。干ばつに強く、低地での栽培に向いている品種ですが、標高が高い場所で育てられたものほど風味が良いとされます。現在では、エルサルバドルやホンジュラスで栽培されています。

カトゥーラ

カトゥーラは1935年に発見された突然変異種です。適応性が高いため中米のほぼ全域で生産されており、フルーティでキレのある爽やかな酸味が味わえるのが魅力。樹高は低い傾向にあり収穫はしやすいですが、木を疲弊させないように育てなければならないとされています。

3.ブルボンから派生したコーヒー豆

コーヒーの品種のなかには、人工的に交配して誕生したものや突然変異種から派生したものもあります。基本的に、適応性が高く育てやすいものが多いと言えるでしょう。ここからは、ブルボンから派生したコーヒーの品種を紹介します。

パカマラ

パカマラは交配種で、エルサルバドルのコーヒー研究所で生まれたパーカスと、ティピカの突然変異で生まれたマラゴジッペを両親に持ちます。コーヒーの粒は大きめのサイズで、パーカスのように標高が高い場所で育つと風味が豊かになると言われています。個性的な味と評されることも多い、表情豊かな味わいを楽しめる品種です。

ムンドノーボ

1943年にブラジルで発見されたムンドノーボは、ティピカの突然変異種であるスマトラとブルボンの自然交配によって誕生しました。病気と虫に強く耐久性があるため、安定した収穫を行えるのがポイントです。耐久性だけではなく、しっかりとコクや酸味、苦みや甘みを感じられるバランスの良い味わいも魅力です。

カトゥアイ

ブルボンの突然変異種であるカトゥーラと、交配種のムンドノーボを人工交配させたものがカトゥアイです。1949年に誕生したこの品種は、実が落ちにくいため強い雨が降る地域でも栽培が可能。現在では、中南米におけるコーヒー栽培の主要品種になっています。

4.ブルボンおすすめのコーヒー銘柄

派生した品種も多いブルボンには、有名な銘柄もたくさん存在します。ここでは、数あるブルボンのなかでも特におすすめの銘柄を紹介。ぜひ一度味わってみてください。

圧倒的知名度を誇る「ブルボン サントス」

サントスとは、ブラジルにある南米最大の港の名です。サントス港は世界最大のコーヒー輸出港として有名で、ここから輸出されるコーヒー豆には「ブラジル サントス」の名がつけられます。ブラジル産コーヒーの中でも非常に知名度の高いサントスでもブルボンを品種指定した「ブルボン サントス」は、マイルドな飲み口なのでどんな方でも飲みやすいのが人気の秘密です。

幻のコーヒー「ポワントゥ」

19世紀の初頭にブルボン島でのコーヒー栽培は衰退してしまいました。その際に姿を消した銘柄に、ブルボン ポワントゥと呼ばれるものがあります。ルイ王朝などの王侯貴族にも愛されたポワントゥは一度コーヒーの銘柄から消えてしまいましたが、1999年に日本の企業が復活させる活動を開始。無事に成功し、息を吹き返しました。

ポワントゥは尖っているという意味で、コーヒー豆や葉、木の形状が由来しています。味わいは非常にみずみずしく、繊細でフルーティです。

5.バリエーション豊富なブルボンコーヒーを味わおう

ブルボンには、いくつもの子孫と呼べる品種が存在します。そのなかには、手に入れるのが難しい希少性の高いものもあります。同じブルボンでも、味わいはそれぞれ異なり個性的。ぜひ、ブルボンのコーヒーを飲み比べてみてください。

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