【幻のコーヒー】トラジャコーヒーの特長とは。芳醇な香りと酸味の世界を旅しよう

トラジャコーヒーとは、インドネシアのスラウェシ島にあるトラジャ地方で栽培されるコーヒーを指します。第二次世界大戦の戦禍により一度は滅びてしまい、幻のコーヒーと呼ばれていましたが、日本企業の支援により復活しました。本記事では、トラジャコーヒーの歴史や栽培環境、おすすめの飲み方を紹介していきます。

1.幻と名高いトラジャコーヒーの特長

トラジャコーヒーは、インドネシアのスラウェシ島に位置するトラジャ地方のみで栽培されるコーヒーで、幻のコーヒーと称されることもあります。まずは、トラジャコーヒーの特長や希少性を見ていきましょう。

トラジャコーヒーとは

トラジャコーヒーは、インドネシアの中部にあるスラウェシ島で栽培されるコーヒーです。スラウェシ島のトラジャ地方だけで栽培されていることが由来となり、その名が付けられました。コーヒーの銘柄の中では、希少性が高く手に入りにくいです。

トラジャコーヒーの味わいと香り

トラジャコーヒーは、芳醇な香りと表情豊かな味わいからグルメコーヒーと呼ばれることも。独特の香りは、スモーキーやクリーミーなどと表現されます。フルーティでさっぱりとした甘味と同時に、軽やかな酸味を感じる味わいです。コクに力強さがある反面、滑らかさも兼ね備えてます。

トラジャコーヒーの希少性

トラジャコーヒーは、一度はコーヒーの世界から姿を消してしまったため、幻のコーヒーと呼ばれています。現在、栽培地域は少しずつ拡大してはいますが、それでも生産量は多くはありません。セレベス(スラウェシ)の名品と謳われた幻のコーヒーであるトラジャコーヒーは、アラビカ種でも最高峰のコーヒーに位置付けられています。

2.トラジャコーヒーの生産地

トラジャコーヒーが栽培されるスラウェシ島のトラジャ地方は、コーヒー栽培に非常に適した環境を有しています。ここでは、トラジャコーヒーの生産地域や歴史について紹介していきます。

トラジャコーヒーの生産地域

トラジャコーヒーが栽培されているスラウェシ島は、インドネシアの島の中で第4位の大きさを誇ります。赤道直下に位置するスラウェシ島は、山が多く地形が複雑です。島の最高峰は、標高3,478mのラティモジョン山。山間部には、マレー系先住民族であるトラジャ族が居住しています。

トラジャコーヒーの歴史

インドネシアでコーヒー栽培が開始されたのは、17世紀末と言われています。インドネシアで生産されたコーヒーはいくつか種類がありますが、トラジャコーヒーはオランダの貴族間で流行するなど、特に名品として人々の間に知れ渡りました。

多くの人を魅了したトラジャコーヒーですが、その後、第二次世界大戦の影響で農地が荒れ果ててしまい姿を消します。しかし、栽培が途絶えてから40年後の1978年、日本の大手コーヒー企業であるキーコーヒーがトラジャコーヒーの復活を支援。現在では、現地法人の農園と加工工場がトラジャコーヒーを生産しています。コーヒー豆の収穫や果肉等除去、乾燥、脱穀、選別の工程は、スラウェシ島の先住民族であるトラジャ族の手によって行われています。

3.トラジャコーヒーの栽培

トラジャコーヒーは、循環農法によって丁寧に栽培されています。ここからは、トラジャコーヒーの栽培環境や循環農法について解説していきます。

トラジャコーヒーの栽培環境

トラジャコーヒーの栽培が行われているのは、赤道直下のスラウェシ島で、標高1,000m~1,800mの山岳地帯です。弱酸性の土壌、適度な年間降雨量、昼夜の大きな寒暖差など、コーヒーづくりに必要な理想的条件をすべて満たしているため、実が固く引き締まり、香り高く味わい深いコーヒーが育つのです。

トラジャコーヒーの栽培方法

トラジャコーヒーは、山岳地帯の小規模農園で栽培されています。機械化が進んでいないため、コーヒー豆の収穫や脱穀、ふるい分けなどの作業が昔ながらの手作業で行われており、農薬も使用していません。

インドネシアの自生種を活用したシェードツリーで厳しい直射日光からコーヒーを守り、収穫後のコーヒーの果肉を堆肥にするなど、自然を生かした持続的な循環農法によってトラジャコーヒーは栽培されているのです。収穫は、コーヒーチェリーが色付く5月から8月に行われます。

トラジャコーヒーの等級

トラジャコーヒーの等級分けは、インドネシアの基準に基づきます。コーヒー豆300g中の欠点豆数を見て、コーヒーの格付けが行われます。

最もグレードの高いものは、欠点豆数0から11のグレード1で、続いて欠点数12から25のグレード2。欠点数26から44のグレード3の後は、欠点数45から80のグレード4、欠点数81から150のグレード5と、5段階の等級に分けられていきます。

4.トラジャコーヒーの美味しい飲み方

トラジャコーヒーは、スモーキーな香りや軽やかな酸味が楽しめる表情豊かなコーヒーです。ホットだけではなく、アイスでも美味しく飲める銘柄です。ここからは、トラジャコーヒーの美味しい飲み方を紹介していきます。

トラジャコーヒーのおすすめ焙煎度

トラジャコーヒーの焙煎は、中煎りから深煎りがおすすめです。美味しさを最大限に引き出せる焙煎度と言っても過言ではないでしょう。力強いコクが引き立つと同時に、香りをはっきり感じやすいのが中煎りから深煎りの特長です。グルメコーヒーと称されるトラジャコーヒーの奥行きのある香りや味わいを、ぜひ楽しんでみてください。

トラジャコーヒーのおすすめの飲み方

トラジャコーヒーはブレンドでもストレートでも美味しく飲めますが、希少価値が高いコーヒーなのでストレートで飲むのがおすすめです。ブラックで飲むと、トラジャコーヒーの味わいをしっかりと体験できるでしょう。また、アイスで飲むと酸味が強くなるなど、飲み方によっても味わいの変化を楽しめます。

5.幻のトラジャコーヒーを味わってみて

トラジャコーヒーは復活しましたが、現在でもまだ生産量が少なく希少性の高いコーヒー銘柄です。グルメコーヒーと呼ばれるほど味わいや香りが豊かなので、コーヒー好きなら一度は味わってみたい銘柄とも言えるでしょう。同じインドネシア産コーヒーの、マンデリンと飲み比べてみるのも良いかもしれません。

マンデリンについては、こちらの記事をご覧ください。

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