ケニアコーヒーの特長について。人気のある高級なコーヒーの味わいを楽しもう

ケニア産コーヒーは、クオリティが高く独特な味わいがあり、近年世界中から注目を集めています。ケニアはコーヒー生産に適した環境を有しているだけでなく、管理体制もしっかり確立されている国です。コーヒー豆の焙煎度によって味わいがガラっと変わるのも特長。本記事では、ケニアコーヒーの特長や生産環境、味わいについて紹介します。

1.ケニアコーヒーの特長

日本ではケニアコーヒーの輸入量が少ないため、知名度が低い傾向にあります。しかし、世界規模で見ると、人気も知名度も高い銘柄です。まずは、ケニアがどんな国なのかやコーヒーの歴史を紹介します。

赤道直下に位置するケニア

ケニアは、アフリカ大陸の東海岸側に位置する共和制国家です。エチオピア、南スーダン、ウガンダ、タンザニア、ソマリアと隣接し、南東にはインド洋が広がっています。国土の面積は日本の1.5倍ほどで、国内に赤道が走っており二分されているのも特長。また、アフリカ大陸で2番目に高い山であるケニア山も有名です。

中央部には、アフリカ大陸を南北に走る巨大な谷、大地溝帯も存在します。赤道が走る国というだけではなく、ケニアは谷や高地から成る高低差が多い国でもあるのです。

ケニアコーヒーの歴史

ケニアでコーヒー栽培が始まったのは、19世紀末からです。コーヒーの伝来には諸説あり、1893年にフランスの宣教師がインド洋のレユニオン島からコーヒーを持ち込んだ説と、1900年にケニアを植民地としていたイギリスがコーヒー生産を導入した説があります。

近隣国のエチオピアでは17世紀末からコーヒー栽培が開始されているので、比較すると歴史が浅く感じられます。確かにケニアのコーヒー生産の歴史は浅いですが、コーヒー研究の専門機関が早い段階で設立されるなど、コーヒー生産に対する積極性は他の国に負けていません。

1934年頃には、コーヒーのオークション制度や格付け制度が確立されました。これをきっかけに、ケニアコーヒーの品質は格段に向上したのです。さらに、1950年には農民に土地の所有権が認められたため、ケニア人による積極的なコーヒー生産が行われるようになりました。

1963年に独立してからも、ケニアでのコーヒー生産は継続して盛んに行われています。

ケニアコーヒーの世界的評価

日本に輸入されるケニアコーヒーは、あまり多くはありません。そのため日本国内での知名度はまだまだ低いですが、実はタンザニアコーヒーと並んで人気の高級銘柄でもあります。ヨーロッパから世界に広がったケニアコーヒーの人気は、近年のスペシャルティコーヒーやサードウェーブブームに後押しされて勢いを増しています。また、ブレンド用コーヒー豆として重宝されているのも特長です。

2.ケニアコーヒーの産地・生産情報

ケニアコーヒーの栽培は、主に中部の高地で行われています。栽培に適した環境を有しているだけではなく、販売までの管理体制がしっかりと確立されている点がポイントです。ここでは、ケニアコーヒーの生産環境や等級分けについて解説します。

ケニアコーヒーの栽培地域

ケニアにおけるコーヒーの主な栽培地域は、中部に位置するケニア山周辺の高地です。具体的な地名として有名なのは、アベテーア山脈やキリニヤガ、エンブやニエリ。中部だけではなく、東部の丘陵地帯や海岸地域などでも生産されています。

ケニアコーヒーの栽培環境

コーヒー栽培の主要地域となっているケニア山周辺の高地は、標高が1,500m~2,000mと高いため昼夜の寒暖差が大きい地域。コーヒーの実が引き締まり、美味しさが凝縮されます。また、年に2回雨季が訪れるため降水量も十分にあり、日照量もコーヒー栽培に必要な数値をクリアしています。土壌は火山灰土質で水はけが良く、ミネラルが大変豊富で肥沃です。ケニア山周辺の高地でコーヒー栽培が盛んな理由は、コーヒーのために作られたかのような栽培適地だからとも言えるでしょう。

ケニアコーヒーの生産状況

ケニア産コーヒーの輸出額は、同国の輸出総額の5%程度です。コーヒー農家は約15万人で、コーヒー産業従事者は約600万人と推定されています。この点から、ケニアのコーヒー産業は国内の雇用を支えているとも言えるでしょう。

コーヒー生産で着目したいのは、国や協同組合による管理や研究が盛んに行われている点です。栽培から加工、精製、格付け、販売までがコーヒー専門機関のガイドラインに沿ってしっかりと管理されています。

コーヒーの取引方法は2種類あります。ひとつは、コーヒー協会が管理している首都ナイロビでのセントラルオークション。もうひとつの取引方法は、外国企業との直接取引です。こちらは、国のコーヒー局が管理を行っています。

ケニアコーヒーの等級

ケニアコーヒーの等級は、スクリーンサイズ(コーヒー豆の大きさ)で決められます。スクリーンサイズ18以上がAA、同15~17がABと格付けされます。

3.ケニアコーヒーの味わいと美味しい淹れ方

ケニアコーヒーは、焙煎度によって味わいに大きく変化が出ることで有名です。ケニアコーヒーの味わいや美味しい淹れ方をチェックして、その魅力を引き出す方法も学びましょう。

ケニアコーヒーの味わいや特長

ケニアコーヒーは風味が非常に豊かです。ベリーや柑橘系のフルーツを想起させる明るい酸味と、やわらかな苦味とコクを持ち合わせており、バランスの良い味わいです。また、香りが上品で芳香な点も魅力的。

コーヒー豆は大きさで等級分けされるため、肉厚で存在感のある大粒なものが多い傾向にあります。

焙煎度によって味わいが異なる

ケニアコーヒーの魅力は、焙煎度による味わいの変化です。浅煎りから中煎りの場合は、酸味が強く引き立ちます。柑橘系のような爽やかさとフルーティな香りを楽しめるため、あっさりとしたコーヒーが好みの方におすすめです。サードウェーブコーヒーでは、浅煎りが主流になってきています。

中深煎りや深煎りにすると、酸味が抑えられます。しっかりとしたコクと苦味に、ほのかな甘味を感じされバランスの良い味わいが楽しめるでしょう。また、スパイシーさがあるのもポイントです。

コーヒーの酸味については、こちらの記事で詳しく紹介しているのでぜひチェックしてみてください。

ケニアコーヒーの美味しい淹れ方

酸味を引き出したい場合は、浅煎りのコーヒー豆を細かく挽くのがおすすめです。お湯の温度は92度程度が理想的。抽出時間を長くとってしまうと渋みが強くなるので、2分程度を目安にしましょう。

ケニアコーヒーは、アイスコーヒーもおすすめです。ドリップで濃いめにコーヒーを抽出したら、氷で急冷するだけで完成します。水出しでも美味しく味わえるので、ぜひ試してみてください。

4.ケニアコーヒーの豊かな味わいに癒されて

ケニアコーヒーは酸味を引き出したり甘味を強めたりと、焙煎による変化を楽しみやすいコーヒーでもあります。ブレンドや水出しなど、さまざまな飲み方で美味しく味わえるのも魅力的。世界中に人気が広まりつつあるケニアコーヒーを、ぜひ一度味わってみてください。

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