デカフェって何?飲みやすくていつでもたっぷり味わえる素敵なコーヒー

さまざまなコーヒーのサブタイトルに、「デカフェ」という文字が増えてきました。「普通のコーヒーに何かしらのアレンジが加わった」とは分かるものの、どんな味で私たちにはどんな風に作用するのか気になりますよね。

デカフェとは、特殊な方法でカフェインを除去したコーヒーのこと。シンプルで飲みやすく、妊娠中や授乳中のお母さんでも安心できると話題です。

ここでは、

「デカフェのメリットは?」

「デカフェをおうちで淹れるには?」

と気になるあなたへ、特徴や風味、美味しい淹れ方やアレンジレシピをご紹介。カフェインレス・カフェインフリーとの違いもお届けします。この記事を読めば、大好きなコーヒーが我慢せずにたっぷり楽しめるようになります!

1.デカフェ(ディカフェ)とは

英語で「decaf」

デカフェとは、英語の「decaffeinated(略:decaf(ディーキャフ)」から名付けられた言葉。「カフェインを除去した」という意味で、ディカフェ・カフェインレス・カフェインフリーとも呼ばれています。

①カフェインを含む飲食物から、カフェインを取り除いたもの
②本来カフェインを添加する飲食物、カフェインを添加しないもの

デカフェは、これらの方法で作られたいろんな飲みものや食べものを指す言葉。➀はコーヒー・紅茶・緑茶など、➁はコーラや栄養ドリンクなどがあります。

ただ、「デカフェ」と呼ぶときは「デカフェコーヒー」を意味するのが一般的。また、➀の「カフェインを取り除いたもの」のことを指し、カフェインレスコーヒーとも少し意味合いが違います。

デカフェ登場の歴史

デカフェが登場したのは、1819年(文政2年)のドイツ。フリードリープ・フェルディナント・ルンゲがコーヒーからカフェインだけを取り出すことに成功し、1903年にはドイツで脱カフェイン技術が考え出されました。

その後、さまざまな除去方法が開発され、日本でもデカフェに関連した研究で次々と結果を出し始めたのが2000年ごろ。2003年には、遺伝子組み換え技術を用いたカフェインレスコーヒーノキ(コーヒー豆を収穫する植物)を作ることに成功。

現在、欧米ではデカフェコーヒーを含むカフェインレスコーヒーの人気が高く、市場の約20%を占めるように。日本でも、多くのコーヒーメーカーがデカフェコーヒーを導入しています。

勘違いしやすい!カフェインレス・カフェインフリーとの違い

カフェインのことが気になる人に、特に注目してほしいポイント!

実は、デカフェ・カフェインレス・カフェインフリーという3つの言葉は、それぞれ少し意味合いが違います。

・デカフェ|ごくわずかに含まれている
・カフェインレス|少しカフェインが含まれている
・カフェインフリー|カフェインが一切含まれていない

日本の場合、「デカフェ」「カフェインレス」は全日本コーヒー公正取引協議会によって以下のような規定がされています。

・カフェインを90%以上除去したコーヒーにあっては、「カフェインレスコー ヒー」「デカフェネィテッドコーヒー」等と表示する。

一方、ヨーロッパではデカフェについて以下のような規定がされています。

・カフェインの含有率がコーヒー豆の0.2%以下(インスタントコーヒーは0.3%以下)

また、「カフェインフリー」は「”食品”からカフェインを100%除去したもの」を指すことが多く、コーヒーにはあまり使われていません。

少しでもカフェインの摂取量を抑えたい人は、カフェインレスよりもデカフェを選ぶ方が良いかも。正確なカフェイン量を知りたいときはメーカーに聞くと良いでしょう。

2.デカフェってどんな味?

シンプルで飲みやすい

デカフェは、コーヒーの苦みのないシンプルな味が特徴。カフェインの除去方法やコーヒー豆の種類・抽出方法などで風味は違いますが、全体的に「やさしい」「飲みやすい」と多くの人が評価しています。

コーヒーの代表的な成分として知られているカフェインは、苦みの約10%分。また、その他の成分(クロロゲン酸)と合わさることで濁りの原因も作ります。

そんなカフェインがさまざまな方法で取り除かれたデカフェコーヒーは、口当たりが軽く味や風味にもの足りなさを感じる人もいるのだとか。一方で、ミルクや砂糖などの味をつけ足すのにはぴったりだという人もいます。

ミルクや砂糖の味が強まる

苦みの元であるカフェインが減ることで、際立ってくるのがミルクや砂糖の存在。カフェラテやカプチーノなどは、いつもより量を少なめにしてもしっかり甘みが感じられます。

自分で淹れれば、少しだけカロリーオフ&ダイエットが狙えるかも?コーヒーゼリーやコーヒープリンなどのスイーツ作りにも活躍しそうですね。

3.デカフェのコーヒー豆を作る方法

さて、それでは実際にデカフェコーヒーが楽しめるまでの流れについて知っていきましょう!まずは、カフェインを除去したコーヒー豆を作る方法です。

自宅で作るのは難しい

デカフェのコーヒー豆は、家庭の設備や一般人の技術で作るのが難しいといわれています。

その理由は、焙煎前の「生豆(なままめ)」の状態で専用の装置を用いてカフェインを取り除くため。また、使用する物質に中毒症状などの問題が生じるおそれがあり、法律で厳しく管理されているためです。

今、あなたの手元にあるカフェイン入りのコーヒー豆。自分ではデカフェにできないことを覚えておいてくださいね。

デカフェのカフェイン除去方法4つ

カフェインの除去方法は主に4種類。それぞれ、できあがりの風味やカフェインの量がちがいます。

【有機溶媒による抽出】
有機溶媒(※)による抽出・回収・再利用をくり返して除去する方法。溶媒には、カフェインを溶かしやすいジクロロメタンが多く使われます。ただし、ジクロロメタンは発がん性などの問題があり、日本でこの物質を使用するのは法律で禁止されています。
※水に溶けない物質を溶かす液体物質

【水による抽出】
水からカフェインを回収して除去する方法。有機溶媒もしくは吸着剤(※)を使用します。吸着剤はコーヒーのほかの成分(風味)も抽出してしまうため、使用する水にはカフェイン以外の成分で飽和されています。そのため、カフェインが選択的に抽出できます。
※表面に他の物質を吸着する性質の強い物質

【超臨界での二酸化炭素抽出】
高い圧力をかけて超臨界状態(※)となった炭酸ガス(二酸化炭素)で除去する方法。カフェインの選択性が非常に高く、ほかの成分に影響が少ないといわれています。
※気体と液体の性質をそなえた状態

【液体での二酸化炭素抽出】
高い圧力をかけて液体となった炭酸ガスで除去する方法。ショ糖など、風味の素になる成分を非常に残しやすい特徴があります。

4.いつもの美味しい淹れ方でOK

デカフェのコーヒー豆が手に入ったら、いよいよ自宅でドリンクタイム♪

実は、デカフェだからといって特別なことは不要です。ここでは、人気の高いドリップ式の美味しい淹れ方をご紹介しますね。

ドリップ式コーヒーの美味しい淹れ方

準備するもの
・デカフェのコーヒー粉(中挽き)
・コーヒードリッパー
・コーヒーフィルター
・コーヒーサーバー
・コーヒー粉にお湯を注ぐもの(ケトル・ポット・ドリップケトル)
・コーヒーカップ

手順
1.ドリッパーの上に、形状の合うフィルターをセットする
2.フィルターにコーヒー粉を入れ、軽く揺らして平らにする
3.ドリッパーをカップ、あればサーバーの上に置く
4.やかん・電気ケトルで多めにお湯を沸かす
5.カップ・サーバーにお湯を注いで容器を温める
6.そのお湯を移すか、少し待って適温(約90度)にする
7.コーヒー粉の上に少量のお湯を注ぎ、コーヒー粉の膨らみを確認する(約30秒)
8.約3回に分けてお湯を注ぎ、抽出できるのを待つ
9.完成

ポイント
お湯を入れるときは「の」の字を描くように優しく。膨らみを確認しながら、抽出完了まで3分を目安になるべく細くゆっくりと注ぎましょう。

5.デカフェはこんな人におすすめ!

デカフェの成分や風味からみて、特におすすめしたいのはコーヒーが好きだけどカフェインはなるべく控えたい人!

たとえば、以下のようなタイプです。

1日にたくさんコーヒーを飲みたい人

コーヒーをたくさん飲みたい人は、カフェインの摂り過ぎに繋がるのでデカフェがおすすめ。大人のカフェインの過剰摂取はさまざまな健康リスクがあり、日本や世界各国でさまざまな注意喚起が発表されています。

日本国内では、カフェインに関するはっきりとした影響の評価は実施していません。ただ、リスク管理機関の世界保健機関(WHO)やリスク評価機関のオーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)など、世界機関でカフェインの懸念する意見があるため、日本でもその情報を発信しています。

その結果、健康な成人が摂取しても良いカフェイン量は1日あたり400mg。コーヒーの場合、マグカップ3杯分(237ml/杯)としています。

妊婦さん、授乳中のお母さん

妊娠中や授乳中の女性は「カフェイン」という言葉に敏感かもしれませんね。カフェインを摂りすぎると、出生児の低体重・自然流産、乳児の将来の健康リスクが高くなるなどと聞いたことはありませんか?

日本や世界各国は、カフェインが赤ちゃんへの悪影響をもたらすとしてさまざまな研究データ、結果による注意喚起が発表しています。

世界保健機関(WHO)では、胎児への影響は未確定としていつつも、コーヒーはその他のカフェイン入りドリンク(お茶・ココア・コーラ)と比べて約2倍のカフェインが含まれていることを発信。そのため、妊婦さんはコーヒーを1日3〜4カップまでにするように呼びかけています。

欧州食品基準庁(EFSA)では、2015年にカフェインのリスク評価を実施。その結果、妊婦さんや授乳中のお母さんについて、カフェインの摂取が1日あたり200mgまでなら胎児や乳児の健康リスクが増加しないと評価しています。

大人でも、過剰摂取による不眠症やイライラ感を引き起こすおそれのあるカフェイン。赤ちゃんにとっては、さらに苦しい成分なのかも。カフェインはなるべく控えて、お母さんからの栄養だけが頼りの赤ちゃんをしっかり守っていけると良いですよね。

寝る前にコーヒーが飲みたくなる人

お風呂上がりや、寝る前の読書のお供に。1日の疲れを大好きなコーヒーで癒したい人にもデカフェがおすすめ。カフェインによる興奮や不眠で、なかなか寝つけないのは避けたいですよね。

厚生労働省では、良い睡眠を取る方法として、

・適度な運動をする
・規則正しい食生活を送る
・睡眠薬がわりの飲酒は避ける
・就寝前の喫煙やカフェイン摂取は避ける

などと発信。カフェインの摂取は、入眠を妨げたり睡眠を浅くするおそれがあるので、就寝前3〜4時間はNGとしています。

寝る前は、とにかく心身をリラックスさせることが大切。風味も体にもやさしいデカフェで1日を終わらせてみてはいかがでしょうか。

6.デカフェを美味しく味わうおすすめレシピ

レギュラーコーヒーとしてはもちろん、いろんな味も引き立てながら楽しめるのがデカフェの魅力!美味しく味わえるレシピを簡単にご紹介します。

妊婦さん、授乳中のお母さんへ

コーヒーゼリー

【材料】(4人分)
・コーヒー豆(デカフェ)|大さじ2
・水|500ml
・ゼラチン|10g
・はちみつ|大さじ1
・ホイップクリーム|適量

【手順】
1.コーヒー豆をフィルターにセットし、水を沸かしてコーヒーを入れる
2.1に、はちみつとゼラチンを溶かし入れ、ゼリー用カップに注ぐ
3.少し冷めたら冷蔵庫に入れ、1時間ほど固める
4.ホイップクリームをトッピングして完成

口当たりが良く、つるっと食べられるコーヒーゼリー。ホイップの甘さがしっかり味わえるので、お兄ちゃん・お姉ちゃん、家族みんなで楽しめます。

1日にたくさんコーヒーを飲む人へ

コーヒー寒天

【材料】
・デカフェコーヒー|500cc
・粉寒天|4g
・きな粉|適量

【手順】
1.500cc分のデカフェコーヒーを淹れる
2.鍋にコーヒーを入れて火にかける
3.粉寒天を入れ、よく混ぜながら2分ほど煮立たせる
4.タッパーなどに入れて固め、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす
5.食べやすい大きさに切り、きな粉と粉ミルクでトッピングして完成

おやつも、コーヒー味のスイーツで至福のひとときを♪きな粉のシャリシャリ感がアクセントになります。

2層のアイスカフェラテ

【材料】
・エスプレッソ(デカフェ)|40ml
・ミルク+氷|グラスに6〜7分目ほど
・グラニュー糖|お好み

【手順】
1.デカフェのエスプレッソを淹れる
2.グラスに氷を入れ、ミルクを注ぐ
3.ストローを使う場合はエスプレッソを注ぐ前にさしておく
4.浮いている氷めがけてエスプレッソを静かに注ぐ
5.完成

朝は、冷たくて甘いカフェラテでしゃきっと!グラスに注ぐ手順を工夫するだけで、簡単に2層に仕上がります。おしゃれな気分で素敵な1日が始められそうですね。

寝る前にコーヒーが飲みたくなる人へ

ホットカフェオレ

【材料】
・コーヒー豆(デカフェ)|10g
・ミルク|40ml
・砂糖|6g

【手順】
1.コーヒー豆をミルで挽き、ドリッパーに入れる
2.計量カップの上に置き、60ml抽出する
3.砂糖を入れてよくかき混ぜる
4.コップにミルクを入れ、電子レンジで70℃くらいに温める
5.4に3を入れて完成

温かくて甘いカフェオレでほっと一息。分離を防ぐため、ミルクは沸騰させないのがポイントです。心も体もリラックスして眠れそうですね。

7.デカフェでたっぷりコーヒーを楽しもう

ややカフェインが含まれていながらも、シンプルな味と軽い口あたりで飲みやすいのがデカフェの魅力!コーヒーが大好きな人にはもちろん、体重の増加が気になるプレママや、産後太りが気になる産後ママ、そんな女性たちの強い味方だともいえるでしょう。

自分でお好みのデカフェを淹れて、我慢せずにたっぷり味わってくださいね。

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